
こんにちは。
高千穂町議会議員の板倉哲男です。
6月12日、15日に、高千穂町議会6月定例会の一般質問があります。
今回も、私はもちろん登壇します。
テーマは、地域猫です。
今回の一般質問の論点を整理したいと思います。
野良ネコによる生活環境への影響
イヌやネコは、私たちにとって身近な存在です。しかし、その飼育のあり方には違いがあります。
イヌは室内で飼育したり、屋外であってもリードにつないで管理したりすることが一般的です。
また、狂犬病予防法により、市町村への登録や予防注射が義務付けられています。
一方、ネコは放し飼いが容認されてきた経緯があり、リードにつなぐことも一般的ではありません。
また、イヌのような登録制度もありません。
こうしたことから、現在では野良イヌを見かけることはほとんどありませんが、野良ネコは地域に存在しています。
野良ネコは、糞尿や鳴き声、ごみを荒らすなどにより、生活環境の悪化につながることがあります。
また、ネコは繁殖力が強く、1年に複数回出産し、1回に5~6頭の子ネコを産むこともあります。
そのため、短期間で数が爆発的に増える可能性があります。
では、野良ネコの問題を解決するためには、どうすればよいのでしょうか。
野良ネコと地域の共生をめざす地域猫活動
そもそも日本に生息する野生のネコは、イリオモテヤマネコやツシマヤマネコなど、ごく限られた地域にしかいません。
私たちの身近にいる野良ネコのほとんどは、もともと飼い猫だったものや、その子孫です。
つまり、野良ネコの問題は、人間社会が生み出した問題と言えます。
であるなら、人間社会で、地域全体で解決する必要があります。
そこで取り組まれているのが、「地域猫活動」です。
地域猫活動とは、地域にいる野良ネコを地域の問題として捉え、住民の理解と協力のもとで適切に管理しながら、その数を減らしていく活動です。
具体的には、野良ネコに不妊去勢手術を行い、これ以上増えないようにしたうえで、決められた場所や時間で給餌を行い、食べ残しの回収や清掃、トイレの管理などを実施します。
不妊去勢手術を受けたネコは繁殖しないため、新たな子ネコは生まれません。
その結果、時間はかかるものの、地域の野良ネコは自然に減少していきます。
また、地域で適切に管理することで、糞尿やごみ散乱などの生活環境上の問題の軽減も期待できます。
地域猫活動は、ネコに餌を与えることだけを目的とした活動ではありません。
野良ネコによる問題を減らしながら、住民の生活環境の改善と、人とネコが共生できる地域づくりを目指す取り組みです。
論点1 地域猫についての発信・啓発を
地域猫活動が求められる背景を説明しましたが、皆さんは、地域猫について、ご存じだったでしょうか?
正直、私は数年前まで知りませんでした。
それもそのはず、行政から地域猫活動についての発信が、ほとんどないからです。
地域猫について知ってから、確かに、こうした取り組みは地域において必要だと感じたので、町の担当部署に、地域猫活動について発信してはと尋ねたことがありますが、地域猫活動はあくまで住民による活動だからということで、町としてはあまり発信に力を入れる感じではありませんでした。
しかし、住民の間に地域猫についての理解が十分でなければ、懸命に地域猫活動に取り組む方と地域の関係性が悪化しかねません。
正直に言うと、私自身、以前は「野良ネコに餌をやるから増えるんでしょ」と思っていました。
ですが、説明した通り、不妊去勢手術をしないから、増えるわけです。
また、適切な餌やりをすることで、ごみをあさる、などの行動を減らすことができるわけです。
こうした、正しい理解が広まるほうが、地域全体にとってもよいと思います。
ですので、地域猫活動について、町広報やテレビ高千穂、町公式LINEなどで、発信したり、専門家を招いて、講演をしてもらったりするなどの啓発に取り組む必要があると思います。
論点2 地域猫ボランティアの町公認制度を
地域猫活動に先進的に取り組んでいる自治体では、地域猫ボランティアの公認制度があるところもあります。
公認制度とは具体的には、講習会を受講し、正しい知識を学び、適切に活動する意思のある方に、活動時に使用する腕章や手帳を交付するという制度です。
これら腕章や手帳は、地域猫活動が、ただのネコ好きの行動ではなく、行政に認められた活動であることを示すものであり、地域猫活動に取り組む人にとって、とても心強い精神的な支援となっているようです。
また、こうした制度をつくることで、適切な地域猫活動に取り組む人と、不適切に餌をやるだけの人(不妊去勢手術もせず、清掃などもしないなど)を区別することができます。
本町においても、こうした地域猫ボランティアの公認制度を設けてはと思います。
論点3 活動団体との協働体制構築を
地域猫活動の最初の一歩が、野良猫を捕獲してから、不妊去勢手術をすることです。
ここで2つ、ありがちな課題があります。
まずは捕獲です。
現在、高千穂町では、町民生活課において、捕獲器の貸し出しを行っています。
とはいえ、捕獲器があれば、簡単に捕獲できるのかというと、そうではありません。
また、一度失敗すると、その後は捕獲器への警戒が強くなり、捕獲が難しくなるそうです。
もう一つが動物病院までの搬送です。
高齢の単身者など、車がないなどの理由で、搬送ができない方もおられます。
頼れる親戚などがいればよいですが、頼れる人がいない場合が問題となります。
一方で、町内には、先進的に地域猫活動に取り組まれている方が、協議会を組織し活動しておられます。
そこで、捕獲するにあたって、経験豊富な協議会の方が支援する体制を作ってはどうかと思います。
また、搬送についても、どうしても他に頼れる人がいないという場合に、協議会の方が搬送を支援する体制もできないものかと思います。
当然、これら支援のためには、時間や労力などのコストが発生します。
そのコストに対して、町から協議会に対して、一定の経済的支援ができれば、よいのではないかと思います。
ぜひ、傍聴席に
最後にもう一度宣伝です。
私の登壇は、6月12日の11:10頃からです。
ご都合のつく方は、ぜひ傍聴にお越しください。
役場に来る時間がなければ、テレビたかちほによる議会中継をご覧ください。
また、質問内容の詳細は、下記でご覧いただけます。
<関連リンク>
令和8年第2回高千穂町議会定例会 一般質問通告内容集約書
では、今回はこれで失礼します。
