こんにちは。
板倉哲男です。
9月13日に開票が終わった高千穂町議会議員選挙。
今回の選挙では、私を含めた新人3人が当選となりました。
そして、先日、9月25日に、新人3人向けのの研修会と、さらにその後、場所を変えて、今回当選した13名が集まり議員懇談会が開催されました。
議員懇談会において、最大の論点は、「議長選挙」についてです。
そもそも、新人の私にとっては「議長」とは何ぞやというところからです。
地方自治法では、次のように記載されています。
第104条
普通地方公共団体の議会の議長は、議場の秩序を保持し、議事を整理し、議会の事務を統理し、議会を代表する。
つまり、「議長」とは、議会のリーダーであり、高千穂町政の舵取りに大きな影響力を持つということです。
そんな、議会のリーダーを決めるのが、「議長選挙」なわけですが、その選び方はというと、議員間の選挙で選出されるのです。
特に、今まで気にしませんでしたが、自治体の長は、住民が直接選挙で選ぶわけですが、議長は議員間の選挙なんですね。
それゆえ、議長が選ばれる過程が住民からは見えにくく、密室の中で議員だけで決めている、という自治体が多いのです。
では高千穂町議会はというと、私が今のところ体験している限りでは、完全に密室ですね(笑)。
というわけで、可能な限り、オープンにしたいと思い、ブログを書いてます。
まず、今回、今のところ立候補を表明されているのが、2名です。
一人は、工藤博志さん。
昭和29年3月13日生まれの63歳。
当選回数、5回。
もう一人は、坂本弘明さん。
昭和36年4月5日生まれの56歳。
当選回数、4回。
※両氏とも、画像は町公式ホームページより。
立候補表明の後、それぞれ所信表明をされました。
本来なら、きちんと、所信表明の内容についても公開すべきなのですが、私がきちんとした記録をしていないため、今回は省略させていただきます。スミマセン!
私が調べた限りでは、こうした所信表明をすることもなく議長を決めている議会のほうが多いようです。
所信表明やマニュフェストを導入しているのは、全国の自治体の中でも、わずかに37%という調査結果もあります(早稲田大学マニュフェスト研究会調べ)。
ですので、高千穂町議会は、より先進的な議会だといえます。
また、所信表明を直接聞かせていただいた私からすると、どちらも、とてもよい内容でした。
自らリーダーとして、よりよい議会を作っていくという思いを語ってくれました。
年齢的にも、経験的にも、どちらが選ばれても、おかしくないですね。
ただ、選ぶ側としては、どちらとも甲乙つけがたい展開です。
そこで、お二人の考えをより深く知るべく、私から独自にアンケートをお願いしました。
内容としては、私個人が関心のある4点について、絞ったものです。
質問とそれぞれの回答は、次の通りです。
(1) 議会への住民参加を促す仕組みとして、近年、議会モニター、あるいは、議会サポーター制度を導入している議会があります。本町についても、こうした取り組みをすすめるつもりはありますでしょうか?
●工藤(以下、敬称略)
回答:どちらかというとすすめる
回答理由:議員だけの意見より、より多くの意見を聞き行政に反映させることも大事です。
●坂本
回答:どちらかというとすすめる
回答理由:サポーター制度を導入している栗山町議会には、2度、研修で行っていると思います。本町で議会基本条例を制定する時に伺っています。問題はモニター、サポーターの方々がどれくらい高千穂の実情を分かっているかだと思います。そして、その提言を受け入れる体制がとれているのかいないのか(役場もそうですが)だと思います。ですので、2~3年ではなく、5~10年のスパンで取り組む決意が必要です(役場の人事異動等)。
(2) 議会への傍聴に行けない人のために、ネット中継や録画配信をしている議会があります。本町についても、こうした取り組みをすすめるつもりはありますでしょうか?
●工藤
回答:すすめる
回答理由:一部の議員で導入方向で提案している。一般質問や委員会に於いて、議会、行政ともに賛同を得られていないのが現状です。
理由は、予算と中継のための人材不足などです。心強い味方が現れましたのでともにがんばりましょう。
●坂本
回答:すすめる
回答理由:緊張感を持って議場に入る事は当たり前ですが、発言のない、また、発言の少ない議員に対するプレッシャーにもなります。同時に勉強不足の議員を見分けることができると思いますし、議会が活性化すると思います。現在の議会のFacebookのフォロー数は270件ほどですが、もっと身近に感じてもらえるといいと思います。
※参考
高千穂町議会Facebookページ
https://www.facebook.com/%E9%AB%98%E5%8D%83%E7%A9%82%E7%94%BA%E8%AD%B0%E4%BC%9A-505181392847158/
(3) 議会での傍聴において、自由に撮影、録音することを認めている議会があります。本町の議会についても、こうした取り組みをすすめるつもりはありますでしょうか?
工藤
回答:どちらかというとすすめる
回答理由:基本的に議会の尊厳は保たなければならないと思う。(高千穂町の)傍聴規則では、基本、カメラ・録音機など持ち込み禁止となっていますが、議長判断によることもできますので、住民に関心事や目的に応じて臨機応変に対応していきたいと思います。
坂本
回答:すすめる
回答理由:本町議会の傍聴者への禁止事項になっていますが、議長の許可があれば、撮影・録画はできます。(2)のネット中継・録画配信をすすめるならば問題ないと思います。ただ、編集により切り取られる部分が発生する恐れがあります。まず、一般質問から始めて、徐々に増やしていくこと。録音・録画も編集なしの通しが条件です。
(4) 議員同志の切磋琢磨を促すために、自主的な勉強会をしている自治体があります。本町についても、こうした取り組みをすすめるつもりはありますでしょうか?
工藤
回答:すすめる
回答理由:住民との意見交換会を含め、自主的・定期的に進めるといいと思う。是非、全員協議会の場で提案してください。
坂本
回答:どちらかというとすすめる
回答理由:(1)でも書いていますが、H24年、栗山町議会、白老町議会にも研修に行っています。どちらの議会だったか、記憶が定かではありませんが、町議員の酒気帯び運転がもとで、信頼回復のために議会基本条例を制定した事を聞いて、がっかりしました。議員は常識のある社会人でなければならない。当然、倫理観もある事が普通だと思っています。勉強会については、年間行事の中で、しっかりと調整する事(予算的なことも含めて)、また、商工観農に関する研修会がよい。その時、町民の方々も一同に会して研修できれば良いと思う。
質問とその回答は以上となります。
両候補とも、とてもお忙しいところ、本日に質問し、当日に回答してほしいという無茶なアンケートにご協力いただき、誠にありがとうございました。
簡単ではございますが、この場にて、お礼申し上げます。
本当に、ご協力ありがとうございました。
さぁ、議長の席に座るのは、誰になるのでしょうか?
決まれば、また、皆様にご報告させていただきますね。
では、今日はこれで失礼します。