こんにちは。
高千穂町議会議員の板倉哲男です。
今回はふるさと納税について。
ふるさと納税 高千穂町は頭打ち
3月議会で、平成30年(2018年)度のふるさと納税の寄付額が、1億7,500万円ほどになるだろうと、報告がありました。
(9月議会の決算時に、最終的な額がわかります。)
目標額が2億1,000万円だったのですが、達成できませんでした。
実は、平成29年(2017年)度は、目標が2億2,000万円で、決算額が1億8,113万円でした。
つまり、2年連続で、目標に到達できませんでした。
そして、平成31年(2019年)度の目標が2億円。
非現実的な目標を掲げることは意味がないですが、目標金額が徐々に下がってるのは、寂しいですね。
都農町は79億越え
どこの自治体も頭打ちなのかというと、そうではありません。
特筆すべきは、都農町。
平成27年(2015年)度は7億
平成28年(2016年)度は50億。
平成29年(2017年)度は79億。
平成30年(2018年)度は、前年の79億をこえる見込みだそう。
近年は制度の見直しなどで伸び悩む自治体もありますが、都農町のように、伸ばしてくるところはあるんですね。
見習わないといけないですね。
都農町の財政の変化がすごい
議会的な視点で言うと、都農町の財政の変化が興味深いです。
まずこちらが、都農町の平成27年(2015年)度の予算(歳入のみ)がこちら。
※都農町議会だより第61号より
自主財源が26.1%。
高千穂町もこんなもんです。
自主財源は、地方ほど低く、都市部ほど高い傾向にあります。
平成28年(2016年)度の予算がこちら。
※都農町議会だより第65号より
前年度のふるさと納税額が7億円だったこともあり、自主財源が30.2%になりました。
平成29年(2017年)度の予算がこちら。
※都農町議会だより第69号より
勢いは止まらず、自主財源が42.1%になりました。
これはすごいです。
ちなみに、これは宮崎市と同レベルです。
そして、平成30(2018年)度の予算がこちら。
※都農町議会だより第73号より
えっ!
自主財源が73%!
自主財源の比率だけだと、東京都でもトップの港区(72%:28年度)を抜いています。
しかも、予算総額が数年前まで50億台だったのに、150億に増えてる!
いやはや、まさにこれは、ふるさと納税ドリームです。
ふるさと納税の恩恵はとてつもないですね。
都農町は楽天市場のつくりこみがすごい
ふるさと納税を仲介するポータルサイトは数多くありますが、その最大手が、ふるさとチョイスです。
実際に高千穂町でも半数の寄付がふるさとチョイス経由です。
一方、都農町は違っており、半数以上が楽天市場経由の寄付だそうです。
もちろん、それにも理由があり、楽天市場の都農町のページを見ると一目瞭然です。
都農町のページは返礼品についての情報が豊富で、とても魅力的に見えます。
ページのつくりと実績が評価され、3年連続で、楽天市場のふるさと納税賞を受賞したそうです。
高千穂町も楽天市場に出店していますが、ページのつくりこみの点ではまだまだ見劣りします。
ページの作りこみとはどうゆうことか。
こんな感じで比較したら一目瞭然でページの作りこみの違いがわかりますね。
町長は民間委託を検討
3月の議会にて、町長は新たな事業に取り組むための新たな財源として、ふるさと納税を伸ばす必要があるという旨の発言をしていました。
しかし、現在の体制(兼任の正職員1名、臨時職員2名)では、事務処理に追われるばかりで、ページのつくりこみなどまで手が回らないのも事実です。
そこで、ページのつくりこみや、新たな返礼品の発掘など、民間の力を借りながらすすめる考えがあると、町長は議会で発言していました。
その際は、町内の業者を優先するとのことですが、我こそは、という方がおられたら、ぜひお力をお貸しください。
では、今回はこれで失礼します。