
こんにちは。
高千穂町議会議員の板倉哲男です。
令和7年6月の議会では、子どもたちの地域参画について一般質問をしました。
今回の記事では、その一般質問の内容をまとめたいと思います。
論点のおさらい
論点1 高千穂中学校移転新築
論点2 総合的な学習の時間に対する予算配分
論点3 子ども議会
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一般質問します 子どもたちの地域参画について
答弁1 小中学生にもアンケートを実施する
1つめの論点は、現在、検討中の高千穂中学校の移転新築について、18歳以上の全町民を対象にアンケートをするとなっているのですが、それに加えて、当事者の声を聞くという観点から、18歳未満の子どもたちの意見も聞いてはどうか、というものです。
この点についての質問と答弁をまとめます。
Q 高千穂中学校の移転新築について、18歳未満の子どもたちの意見もきいてはどうか。
A 昨今は校則や制服なども、子どもたちの意見を取り入れている。中学校移転についても同様に、小中学生への自由記述式のアンケートを校内で実施し、集約していきたい。
Q 小中学生へのアンケートをしたいとのことだが、そのアンケートは書いて終わりなのか、あるいは、アンケートの内容を発表する場を設けたりなどの考えはあるのか。
A 書いておわりとは思っていない。中学校の移転新築などの検討の場で、子どもの意見を伝えていきたい。
Q 中学校の移転新築について、一番の当事者は小中学生である。当時者である小中学生の声を受け止めたうえで、私たち大人も協議できればよいと思うが、いかがお考えか。
A 当事者の意見を聞くのは、昨今の流れであるので、重要視したい。
答弁2 取り組んでいきたい
論点の2つ目は、総合的な学習の時間を活用した地域学習の中で、子ども達が自由な発想で、地域活性化のためのアイデアを発表しているが、そのアイデアを実行するための予算をつけることはできないか、というものです。
Q 総合的な学習の時間において、子どもたちが地域活性化のためのアイデアを発表しているが、具体的に何もできないことがおおい。実行するために予算をつけてはどうか。
A 町教育委員会は子どもの社会力を育てることに積極的に取り組んでいる。社会力とは「ひとつの社会を作り、その社会を維持し、運営する力」である。提案の件については、取り組んでいきたい。
Q 教育長から答弁をいただいたが、予算については町長部局になるため、町長にも伺いたい。子どもたちのアイデアを実行するための予算をつけることはできないか。
A 少額の予算なら何とかなるかなと思う。ただ、現在の高千穂中学校の取り組みでは、3年生の3学期に発表があり、実際、活動する期間がない。
例えば2年生の終わりにするとか、3年生の年度初めや中旬くらいまでに発表ができれば、活動する期間もつくれるかなと思う。
そのあたりの調整ができれば、可能かと考える。
Q 再度、教育長に伺いたい。町長からスケジュール調整ができれば可能ではと答弁があった。
スケジュールについて、もう少し早い時期に発表するようスケジュールを組み直すことはできないか。
A 学校と十分協議し、ぜひ実現させてあげたい。
答弁3 まずは体制づくりが必要
3つ目の論点は、子どもたちが町政や地域の課題について、議会と同様の形式で提言や討議をする、こども議会に取り組んではどうか、というものです。
Q 現在の意見発表型の取り組みをさらにすすめて、町執行部との対話、質問、再質問まで含めた子ども議会に取り組んでは。
A すでに取り組んでいる自治体も、実施することがゴールになっているところもあれば、大人が最後まで伴奏するところもある。
するからには事前学習など綿密な準備と、我々大人が子どもたちの意見を子ども扱いせず、真摯に受け止めていく姿勢・体制づくりなどが必要であると考える。
Q 実施することがゴールになってしまうのは、先ほどと同じで、実行するための予算がないからだと思う。
実行するための予算を付けたうえで、子ども議会を実施してはどうか。
A いきなり予算をつけた子ども議会をするというのは、ハードルが高いのではないか。
まず、議場で意見を交わすという体験自体、無駄ではないと思う。
まずは、子ども議会をつくりあげることからはじめて、段階的に体制を整えていくということも、良いのではないかと思う。
まとめ
子どもたちは地域の未来を担う大切な存在です。
その声をまちづくりに生かすことは、まちの持続可能性にもつながると考えます。
今回の一般質問では、主に子どもたちの意見を聞く仕組みづくりや、アイデアを実現するための予算措置、子ども議会の可能性について提案しました。
今後も、子どもたちが地域に関わり、自ら考え行動できる環境づくりを、丁寧に進めていきます。