こんにちは。
高千穂町議会議員の板倉哲男です。
町民の皆様には、議会だよりが公民館を通じてお届けされたころと思います。
ご覧いただけたでしょうか?
今日は、議会だよりにも掲載した、基金のことについてまとめたいと思います。
減少している財政調整基金
平成31年度の一般会計予算の総額は85億円です。
歳入の内訳を見ていただければわかる通り、自ら用意できたお金、つまり自主財源は24.9%しかありません。
自主財源の中には、基金を取り崩した繰入金も含まれています。
そして、近年、基金の取り崩しが大きくなっている傾向があります。
31年度は、2億5400万円ほどにのぼります。
議会報編集委員会として、町民の皆様と共有したほうが良いと思い、今回の議会報では「3年間の財政調整基金状況」を載せさせていただきました。
新町長の公約のひとつである健全な財政運営
新町長は公約のひとつに、「健全な財政運営」をあげています。
下のパンフレットの⑨で、書かれていますね。
また、このことは、3月議会において、施政方針の中でも、改めて発言されていました。
もっとも、3月議会で提出された85億円の予算のほとんどは、前町長時代に策定されたものですので、今後の新町長の手腕が問われることになります。
新町長は基金の減少をどう考えているか
そこで、基金が減少している現状について、新町長がどのように考えているのか質疑しました。
議会だよりの答弁は、本当にごく一部ですので、もう少し詳しい町長の答弁を下記にまとめます。
「近年、天岩戸保育園、南平団地の建て替え、三田井・岩戸地区のまちづくり事業といった何十年に1度という大きな事業が重なってしまっており、やむを得ない部分があるのかなというふうに考えている。
基金を活用するのは、起債(自治体の借金)を増やしたくないという思いもある。
基金の取り崩しと起債のバランスを考えていきたい。
地方交付税についても毎年減になっていて厳しい状況である。
新たな支出を減らしていくため、来年度(2020年度)に向け、事業の見直しを進めていきたい。
また、財源確保のために、ふるさと納税を強化していくことも考えていきたい。
なお、財政調整基金については、増えていると、交付税に影響が出てくる可能性もある。そのため、特定目的基金に積み増すということを
考えていきたい。」
事業を減らさない限り、必要な支出は変わりません。
一方で、純粋な収入は減少傾向にある。
そうなると、必要な費用を捻出するためには、借金をするか貯金を下ろすか、しかないというわけです。
支出の削減と、新たな財源の確保をいかに実現するか。
町長の手腕に期待したいと思います。
では、今日はこれで失礼します。