板倉てつお 公式ブログ

ジャイアントキリングを成し遂げた2019参院選無所属候補9人

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こんにちは。
高千穂町議会議員の板倉哲男です。

2019年の参院選が終わりましたね。
皆様それぞれに、いろいろな感想をお持ちかと思います。

そこで、私なりの感想をまとめたいと思います。

 

無所属の憂い

私は無所属かつ無党派で政治活動に取り組んでいます。
高千穂町議会議員の多くは無所属ですが、自民党の党員になっている方が多いです。
私みたいに無所属かつ無党派で、さらに、個人の後援会すらない議員は例外中の例外です。

なぜ、こんなスタイルでしているのかというと、しがらみをつくらないためです。
しがらみをつくると、言いたいことが言えなくなり、やりたいことがやれなくなるとことがあると考えているからです。

ただ、選挙となった場合、後ろ盾がないことは非常にデメリットとなります。
私の場合、高千穂町という人口1万人ちょっとという自治体の選挙だったので、何とかなったのかなと思っています。

とてもじゃありませんが、10万人以上の都市や、都道府県議会議員、国会議員の選挙に無所属で挑み、そして当選するなんてことは、私には想像できません。

 

無所属にとって怖い投票率の低下

現代は、無所属で活動する人にとっては、厳しい時代かもしれません。

無所属で選挙運動をする者にとって、最も怖いのが、低い投票率ではないかと思います。
なぜなら、無所属の候補者は、浮動票をあてにするしかないのですが、投票率が下がれば下がるほど、浮動票が少なくなるからです。

「若者よ、選挙に行くな」の動画が話題になりましたが、組織に支えられた政治家にとっては、投票率が下がった方が、当選確率が上がるのではないでしょうか。

つまり、今の時代、何の後ろ盾もない無所属の人が大きな選挙で勝つのは難しい時代なのではないかと思います。

ちなみに、結果をお伝えすると、今回の参院選の投票率は48.8%で、過去2番目に低かったそうです。


選挙ドットコムより

 

 

政治の世界の巨人、自由民主党

どんな世界にも圧倒的に力をもっている存在があります。
野球の世界で言うとON時代の巨人。
相撲で言うと、千代の富士や白鳳。
勝って当たり前という存在です。

そして、政治の世界で言うと、自由民主党です。
自民党の候補者は、勝って当たり前。
特に1人区の選挙区では、特にそうです。

一方、政治の世界の無所属とは、まさに持たざる者。
無所属の候補者が自民党の候補者を破るということは、通常は考えられません。

 

ジャイアントキリングを成し遂げた9人の無所属候補

そんな常識を打ち破り、無所属ながら、今回の参院選で見事に当選された方が9人もおられます。
しかも、その内8人は、1人区で自民党の候補者を抑えての当選です。

これは本当にすごいことだと思います。

私のブログで恐れ多い気もしますが、その9人の方を紹介させていただきます。
(怖れ多いですが、敬称は略させていただきます。なお、顔写真はNHKのホームページより)

 

■秋田:寺田静
ご主人が現職議員の寺田学とのことで、無所属とはいえ、一定のバックアップがあったのかもしれませんが、現職の自民党議員を抑えての当選はすごいです。

 

 

■岩手:横澤高徳
元パラリンピックの代表選手だそうです。
車いすでの選挙運動で、現職の自民党議員を抑えての当選はすごすぎます。

 

 

■山形:芳賀道也
元山形放送のアナウンサーということで、山形では知名度はあったと思われます。
とはいえ、何度もいいますが、現職の自民党議員を抑えての当選はすごいです。

 

 

■新潟:打越さく良
新潟出身ではないそうで、移住しての当選だそうです。
人脈がないことは選挙的にはものすごくハンデになると思いますが、それを跳ね返し、現職自民党議員を抑えての当選です。
いや、ほんと、すごいです。

 

 

■滋賀:嘉田由紀子
ご存知のとおり、元滋賀県知事です。
無所属とはいえ、政治家としての知名度は、抜群だったのでしょう。
ここでも、現職の自民党議員を抑えての当選です。

 

 

■広島:森本真治
広島は2人区で、また森本さんは現職の国会議員。
また今回は無所属ですが、実質は、国民民主党に所属しているそうです。
ですので、順当な結果といえるのかもしれません。

 

 

■愛媛:永江孝子
元衆議院議員だそうで、参院選への挑戦は今回で2回目なのだそう。
地道な活動を継続されたからこその当選だと思います。
また、自民党の候補者も新人で、新人対決だったことも功を奏したかもしれません。

 

 

■大分:安達澄
観光会社をされているそうで、人脈はあったのかもしれません。
とはいえ、何度もいいますが、現職の自民党議員を抑えての当選はすごいです。

 

 

 

■沖縄:高良鉄美
琉球大学名誉教授ということで、肩書きは申し分ないですね。
自民党の候補者も新人で、新人対決だったこと。
また、基地問題など、与党への不信感もあったのかもしれません。

 

 

 

以上、無所属、無党派の私ならではの2019年参院選の振り返りでした。

今日はこれで失礼します。

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