こんにちは。
高千穂町議会議員の板倉哲男です。
今回は、あまてらす鉄道の枕木など改修についての記事の補足をしたいと思います。
廃線となった高千穂鉄道
高千穂町の人であれば説明は不要なのですが、まずは、背景の説明からさせていただきます。
もともと、延岡から高千穂の間には鉄道が走っていました。
しかし、2005年(平成17年)台風14号による大雨により、橋梁が流出するなどの大きな被害を被りました。
そして、復旧にかかる費用の捻出が難しく、廃線となりました。
高千穂町にある駅舎やレールなどの施設は、現在は町の財産となっています。
観光用のスーパーカートが運行中
現在、高千穂あまてらす鉄道株式会社が、旧高千穂鉄道の駅舎やレールを町から借り、観光用のスーパーカートを運行しています。
高千穂峡のボートに次ぐ、人気のアトラクション型の観光地となっています。
私も乗ったことがありますが、高さが105mもある高千穂鉄橋を渡るときは、大人の私でもテンションあがりました。
こちらの動画を見れば一目瞭然です。
あまてらす鉄道関連施設改修に370万
前回の令和元年6月の議会の補正予算で、あまてらす鉄道関連施設の改修に370万円を拠出する補正予算案が執行部より提出されました。
結論としては議会で可決しています。
内容としては、一部の枕木が老朽化による腐食が進み、それが原因で、脱線してしまうこともすでにあったようで、その改修が必要とのことです。
それともう1つ、レールと平行に、雨水が流れる側溝があるのですが、一部が破損し側溝から漏れ、側溝の下の土をえぐっている箇所があるそうで、そこも改修が必要とのことでした。
あまてらす鉄道と高千穂町の事前交渉
この補正予算に至るまでに、あまてらす鉄道と高千穂町の間で、交渉があったようです。
駅舎やレールなどの施設は町の施設ですので、あまてらす鉄道としては、改修を高千穂町にお願いするものの、高千穂町としては、一企業のための改修はできないという立場がありました。
その結果、あまてらす鉄道も相応の負担をすることを条件に、今回の改修がきまったそうです。
記事の中の300万円の寄付がそのことです。
契約内容を明確にする必要あり
今後の課題は、こうした改修費の拠出について、両者の間で明確なルールがないことです。
本来なら、今回のようなケースが発生した際に、どちらがどれだけ負担するのかなど、あらかじめ明確になっている契約があってしかるべきだと思います。
あるいは、あらかじめ、改修費用も含めた使用料をもらっておく必要があるのだと思います。
今回は、場当たり的に話し合いで決めたというのが実情のように感じました。
町長が答弁している通り、今後はあまてらす鉄道の売り上げに応じた使用料をもらったうえで、日ごろの安全確認や改修をしていく必要があると思いました。
では、今回はこれで失礼します。