こんにちは。
高千穂町議会議員の板倉哲男です。
今回は私が一般質問で質問について、補足説明をしたいと思います。
高千穂町の目標は2030年に人口1万人
国は2014年(平成26年)に、人口減少に歯止めをかけ、2060年に1億人程度の人口を確保することを目指す長期ビジョンを策定しました。
それを受け、各地方自治体において、地方版の人口ビジョンが求められ、高千穂町では2016年(平成28年)に作っており、次の4つの目標を掲げています。
・2030年に総人口1万人
・2040年に合計特殊出生率2.3
・2040年に若年層の人口流出30%抑制(2010年比)
・2040年にUIJターン年間50人
<参考リンク>
高千穂町人口ビジョン
目標達成のためには、目標が共有されなければならない
当たり前なのですが、どんな目標であれ、それを達成しようと思うなら、まずはその目標が関係者で共有されていなければなりません。
例えば高校野球のチームがあったとして、ある人は本気で甲子園を目指し、別の人は健康のために野球をしていると、チームはバラバラになると思います。
甲子園を目指すなら、チーム全員が同じ目標を共有しないと、目標は達成できないと思います。
では、チーム高千穂町の目標が全てのメンバーに共有されているかというと、私はまだまだ共有されていないと思います。
なぜなら私自身、一般質問で調べるまで、知らなかったからです。
ちなみに、ここでいうチーム高千穂町のメンバーとは、町職員はじめ高千穂町にすむ全ての人になると思います。
人口ビジョンは浸透していないと認める
そこで私の質問の1つは、町長をはじめ執行部は、高千穂町の人口ビジョンがどれほど浸透していると考えているのか、でした。
その答弁としては「現時点では十分に浸透しているとは言えない」というものでした。
都合の悪いことには蓋をするのではなく、素直にできていないことを認める姿勢は評価できますね。
地区別人口ビジョンは執行部も賛成
人口ビジョンを広く共有するために、私が提案したのが、地区別の人口ビジョンの策定です。
つまり、高千穂町という大きなくくりよりも、公民館区や小学校区といった、より身近な生活圏における人口ビジョンであれば、より関心が高まると思うのです。
そこで、「地区別人口ビジョンをつくってみてはどうか」という質問をしました。
答弁として、「県の事業を活用し、町内を16地区に分けた将来予測シートを作成し、ワークショップを行う予定」ということでした。
今年度、もしくは来年度には新たな人口ビジョンが完成すると思いますので、高千穂の方は自分の地区の人口ビジョンに目を通してほしいと思います。
ちなみに、記事中の地区別の人口予測はコーホート変化率法という手法で私が算出したものです。
参考になさってください。
地域を持続可能にするには、UIJターンが必要
高千穂町の人口は、現状の人口動態がそのまま続けば、2030年には9400人程になるとみられています。
2030年に総人口1万人を維持するには、現状を打ち破るべく、人を増やす取り組みが必要になるわけです。
そのひとつがUIJターンの促進です。
また、現在の甲斐宗之町長は選挙時に「移住・定住対策の充実強化」を公約の一つにあげられていました。
そのため、今後のUIJターン促進の施策についても質問しました。
答弁は、「県の事業でマッチングサイトの選定企業に就業した者、および一次産業や医療福祉事業などに従事する移住者に1世帯に100万円、単身者に60万円のいじゅうしえんきんを支給する」というものでした。
宮崎県移住支援金制度とは
6月の議会の段階では、この県の事業についての詳細がまだ明らかになっていませんでしたが、事業の詳細が明らかになっていますので、補足します。
要件を見ると、5年以上宮崎県外に住んでおられた方が宮崎県に移住し、かつ、ふるさと宮崎人材バンクに掲載されている事業所に就業するか、農林業や医療福祉事業所に就業する場合、1世帯に100万円、単身者の場合60万円を支給する、となっています。
つまり、UIJターンいずれのケースでも、上記に該当すればいいわけです。
それにしても、宮崎県もUIJターンに本腰を入れてきた感がありますね。
高千穂町としては、県の事業を有効に活用し、多くのUIJターンにつなげたいですね。
このブログを読んでくださっている高千穂町民の皆様、ぜひ、都会にでている親戚や知り合いの人がいたら、100万でるらしいから、戻ってきたらって声掛けをお願いします。
人口ビジョンの目標達成のため、チーム高千穂町で頑張りましょう!
それでは、今回はこれで失礼します。
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