板倉てつお 公式ブログ

より開かれた議会を目指して傍聴規則改正

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こんにちは。
高千穂町議会議員の板倉哲男です。

いつもマニアックな内容のブログですが、今日はさらにマニアックな内容です。
何かというと、高千穂町議会の傍聴規則についてです。

 

各自治体によって異なる議会の傍聴規則

議会は公開が原則です。

では、誰でも自由に出入りできるのかというと、そうではなく、議事進行を円滑に進めるための最低限のルールがあります。
たとえば、泥酔している人など議事進行に支障をきたす可能性のある人は傍聴できません。

ただ、判断が自治体によってわかれる場合もあります。
たとえば、子どもも傍聴できるのかというと、できる議会もあれば、できない議会もあります。

そうした傍聴についてのルールは各自治体ごとで決めています。

そして、高千穂町議会では、より開かれた議会を目指し、傍聴規則を一部、改正しました。

議会だよりに掲載しているとおりですが、主なものについて、補足したいと思います。

 


議会だよりたかちほNo.109 より

児童、乳幼児も傍聴可に

傍聴規則の主な改正の1つめは、児童および乳幼児も傍聴可能とした点です。

改正前は、
「児童及び乳幼児は、傍聴席に入ることができない。ただし、議長の許可を得た場合は、この限りでない。」
としていました。

しかし、議長の許可を取らなければ傍聴できないということが、傍聴に行こうという気持ちの妨げになるのではないかということから、今回、この規則を削除しました。

 

 

補助犬を入場可能に

傍聴規則の主な改正の2つめは、盲導犬、介助犬などを、入場可能と明記した点です。

現代社会はペットも家族の一員という認識が広まりつつあります。
大型ショッピングモールなどでは、ペットと入店可能というところもあります。

しかし、さすがにペット同伴の傍聴は、議事進行に支障をきたす可能性もあるのではないか、とのことで、動物の同伴は不可と明記しました。

ただし、盲導犬や介助犬となれば話は別です。
ですので、盲導犬や介助犬などは可と明記しました。

 

車いすにも対応

傍聴規則改正の3つめは車いすにも対応する点です。

規則の改正前から、もし車いすの方が議会の傍聴に来られたら、傍聴席ではなく議場内に入っていただくよう案内をするようになっていました。
(私のこれまでの経験で、車いすの方が来られたことはありませんが)

高千穂町の議場は構造上、車いすの方が傍聴席に入ることが難しいためです。

しかし、以前の傍聴規則では、
「傍聴人は、議場に入ることができない。」
となっていました。

実際の対応と、傍聴規則が矛盾していましたので、
「傍聴人は、議場に入ることができない。ただし、議長が認めた者は、この限りでない。」
とし、車いすの方がこれらた場合、議長が形式的に許可をし、議場に入っていただけるようにしました。

<関連新聞記事>

宮崎日日新聞(令和元年8月26日)より

 

委員会の傍聴規則を明記

議会には2種類の会議があります。
1つは本会議で、多くの方がイメージするような会議です。
本会議は、議場で行われ、全議員が出席します。

もう1つが委員会で、高千穂町の場合、議場ではなく会議室でしています。
委員会にもいろいろ種類があり、全議員で構成している委員会もあれば、半数ほどの議員のみで構成されている委員会もあります。

議会を傍聴するという場合、本会議を傍聴することがほとんどです。
では、委員会はというと、あまり知られていませんが、委員会も傍聴することができます。

しかし、傍聴規則は本会議を傍聴する際を想定したルールになっており、会議室で行われる委員会の傍聴について、明記された規則がこれまでありませんでした。

そこで、今回の改正で、委員会の傍聴についての規則を明記しました。

 

感染症対策をしたうえで、傍聴におこし下さい

これらの改正は、より開かれた議会を目指し、多くの人に傍聴に来ていただきたいという私たちの思いがあるからです。

この改正の協議は令和2年度の当初から行っていました。
その時は、新型コロナウイルスの感染症の影響が、ここまで長期化するとは正直思っていませんでした。

今もなかなか、大手を広げて「傍聴に来てください」と言いにくい状況ではあります。
しかし、個人的には、こうゆう時だからこそ、自分が住んでいるまちがコロナ対策としてどのような事業をしようとしているのか、議会で何が論点になっているのか、知っていただきたいという思いもあります。

ですので、感染症対策を十分にしたうえで、傍聴に来ていただければと思います。

それでは、今回はこれで失礼します。

 

<参考>
高千穂町議会傍聴規則

 

 

 

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