こんにちは。
高千穂町議会議員の板倉哲男です。
今回の記事では、今年度の主要事業のひとつである、観光プログラム開発についてまとめたいと思います。
もはや実現不可能な現観光マスタープラン
行政は何をするにも、まずは計画づくりからはじめます。
観光行政についても同様です。
では、現在の高千穂町の観光行政の基礎となっている計画は何かというと、平成25年(2013年)に策定された「高千穂町観光マスタープラン」です。
この中で、「神都高千穂」として高千穂のブランド化に取り組むことや、生活文化にふれる観光の推進、インバウンドの推進などが書かれています。
そして、そうした取り組みをすることで、観光客入込数や宿泊者数、観光客消費額を向上させることが目標です。
下の図が現在の観光マスタープランの目標です。
このグラフを見ると、平成29年時点ではほぼ達成できているのですが、平成34年、つまり、令和4年の目標は、新型コロナの影響で、ほぼ達成不可能な状況となっています。
新型コロナの影響がどこまで続くのかは不透明ですが、新たな観光振興計画が必要と言えます。
観光プログラム開発に1000万円
令和3年度の主要事業として、観光プログラム開発に1000万円の予算がつけられました。
新たな観光振興計画の策定にむけ、市場調査や観光プログラムの開発、新たな地場産品の開発などに取り組みます。
行政だけでは、ヒトや情報といった資源に限りがあるため、地域活性化事業に取り組んでいるANA総合研究所とともに取り組みます。
ANAの地域活性化事業
私はこうした予算がつくまで、ANAが地域活性化事業に取り組んでいることを知りませんでした。
しかし、よくよく考えると、ANAが地域活性化に取り組むことは、長期的な視点でとても合理的です。
地域の魅力が高まれば、より多くの人が訪れたいと思うようになります。
より多くの人が訪れる際の交通手段として飛行機が活用されれば、本業の収入につながるというわけです。
グループ会社の従業員だけで、45,849名(2019年度末時点、公式HPより)がいるそうです。
新たな観光プログラムを企画し、モニターとして来てもらい、プログラム内容を質を高めることもできるでしょう。
また、地場産品を開発するとして、試食モニターになってもらうこともできるでしょう。
さらに、そうした観光プログラムや地場産品について、グループ内外にPRすることも期待できます。
今後の活躍に期待
以上のような経緯で、今年度にANAから高千穂町の企画観光課に来られたのが、早瀬和博さんです。
議会だよりよりも、新聞記事のほうが詳しく書かれているので、最後に、新聞記事の画像を掲載しておきます。
宮崎日日新聞2021年4月3日より
高千穂町に、頼もしい方が来てくださいました。
今後のご活躍を期待しております。
では、今回はこれで失礼します。