板倉てつお 公式ブログ

一般質問 地域おこし協力隊について

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こんにちは。
高千穂町議会議員の板倉哲男です。

はやいもので、明日(6月14日)の一般質問が、今期の最後の一般質問です。
高千穂町が抱えている問題は数多くありますが、最後の一般質問のテーマにしたのは、「地域おこし協力隊について」です。

ご存知の方も多いと思いますが、私は元地域おこし協力隊。
制度のメリット、デメリット双方について、現職議員の中では誰よりも知っています。
だからこそ、このテーマを選びました。

論点はいくつかありますが、主なものを紹介させていただきます。

論点1 町が地域おこし協力隊の制度を活用する目的

そもそも論になりますが、町が地域おこし協力隊を活用する目的を問いたいと思っています。

総務省のホームぺージには次のように書かれています。

地域おこし協力隊は、都市地域から過疎地域等の条件不利地域に移住して、地域ブランドや地場産品の開発・販売・PR等の地域おこし支援や、農林水産業への従事、住民支援などの「地域協力活動」を行いながら、その地域への定住・定着を図る取組です。

総務省ホームぺージより

要約すると、「移住して、様々な活動をしながら、定住・定着をはかる取組」といえます。

その一方で、協力隊の人件費などの費用は、全額、国が支出するため、受け入れる自治体からすると、コストゼロで人を雇えるため、協力隊が単なるマンパワーとして使われる事例も数多く報告されています。

では、高千穂町はどうなのか。何を目的に地域おこし協力隊を受け入れるのかについて、深堀りしたいと思います。

論点2 就業時間における定住・定着準備

現在の高千穂町の地域おこし協力隊は、全員が、町職員という形で受け入れられています。
そのため、どうしても働き方が他の職員と同様の働き方をするケースが多いです。
どうゆうことかというと、朝から夕方まで、就業時間中は公の活動に従事するということです。

しかし、総務省の地域おこし協力隊の説明を思い出してほしいのですが、最終的には定住・定着をはかる取組なのです。
ですので、公の活動だけでなく、定住・定着のための私の活動もしてしかるべきなのです。

では、現状として、高千穂町の地域おこし協力隊が十分に定住・定着のための私の活動をしているかというと、あまりそのイメージはありません。
一方で、例えば同じ宮崎県の小林市では、十分に定住・定着のための私の活動をとることが奨励されています。
高千穂町でも、そうあるべきだと思っています。

論点3 収益を得る活動

全国的な実績になりますが、隊員の50%は退任後も定住しており、さらに定住した隊員の内、38.5%が起業しています(「令和2年度における地域おこし協力隊の活動状況等について」より)。

一般的に起業する人が少ないとされる日本において、隊員の起業率はかなり高い水準にあると言えます。

そして、協力隊の時に、起業前の準備としての、収益を得る活動を何度も試すことができれば、起業後の成功率をかなり高められると思います。(例えば、特産品開発に取り組む隊員が、イベントなどに出店し、試作品を販売するなどが考えられます)

しかし、高千穂町の地域おこし協力隊の場合、協力隊とはいえ公務員だからという意識が強く、収益を得る活動については非常に消極的です。

このあたりの意識、体制は変えるべきだと考えています。

傍聴におこし下さい

以上のような論点で、1時間しっかりと議論していきたいと考えています。

今期最後の一般質問となります。
もしもご都合がつきましたら、ぜひ、傍聴におこし下さい。

なお、質問内容の詳細は下記から見ることができます。
また、傍聴に来られる方は、下記の資料を印刷して手元にもっておくと、内容がより理解できると思います。

<関連リンク>
令和3年第2回高千穂町議会定例会 一般質問通告内容集約書

では、これで失礼します。

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コメント

  1. 栗原智昭 より:

    町内の地域おこし協力隊のみなさんの活動を見ていて、ちょっと気になることがあります。近年、任期途中での離任が少なくないことです。隊員の皆さんの私的な事情など仕方ない部分もあるのでしょうが、その穴埋めは必要になるので安易に受け流せる話でもありません。もしや、求人する側と応募する側に何かしらのミスマッチがあるのではないか、と心配にもなります。
    ご自身が協力隊で高千穂にこられた板倉さんから見て、どのように見られていますか?

    1. itakuratetsuo_admin より:

      コメントありがとうございます。

      ミスマッチはあると思います。
      それを防ぐために、おためし地域おこし協力隊や地域おこし協力隊インターン等の制度があるので、活用してミスマッチを防ぐべきだと思っています。

      ですので、ミスマッチによる任期途中の離任はなくしたいですね。

      逆に、マッチしたことで、任期途中で離任することは問題ないと思っています。

      町内に事例はないですが、事業承継に取り組む協力隊がいたとして、2年間で引継ぎが終わって、2年で協力隊をやめる、とかのケースであれば、理想的なケースだと思います。

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