こんにちは。
高千穂町議会議員の板倉哲男です。
今回は、6月定例会で改正された、木造住宅についての固定資産税の補助をする条例の改正についてまとめます。
フォレストピア木造住宅奨励補助金とは
まずは制度の説明をします。
高千穂町には「フォレストピア木造住宅奨励補助金条例」という条例があります。
これは何かというと、町産材などを利用して建てられた木造住宅の固定資産税について、5年間にわたり、年間10万円を上限に1/2補助するというものです。
ちなみに「町産材など」となっていますが、実際には外材でなければよいという意味です。つまり、県産材でもよいし、国産材でもよいそうです。
この条例ができたのが平成13年(2001年)で、当時の議会からの発議で、10年間の期限付きで制定されたそうです。
以降、2度にわたり期限が延長され、今日にいたっています。
目的を達成したとして事業終了
今回の改正で、申請期間が令和6年3月までと、再度の延長がなされましたが、今回の延長で事業終了となりましたので、お気を付けください。
条例が制定された当時の時代背景を考えると、木材自給率が最低の時代で、町産材をはじめとする国産材の利用促進を図る必要があったことがうかがえます。
上のグラフをみていただくとわかる通り、2002年に18.8%だった全国の木材自給率は、その後、徐々に上がり、2019年時点で37.8%となっています。
高千穂町単独のデータはありませんが、おそらく、同様の推移ではないかと思います。
現在では、町内でも伐期を迎えたとして、伐採される森林もよく目にします。
一方で、後継者不足など、さまざまな要因で伐採後の再造林が進んでいないということの方が、今となっては課題となっています。
町として、今後は国産材の利用促進よりも、再造林などに、限られた財源を活用したいという考えだそうです。
木造住宅建てるなら今
上記のような経緯と理由で、フォレストピア木造住宅奨励補助金の申請ができるのは、令和6年3月で終了となります。
もし、町産材などを使って家を建てることを検討中の方は、今のうちに建てたほうがいいかもしれませんね。
では、今回はこれで失礼します。