こんにちは。
高千穂町議会議員の板倉哲男です。
私は議員になる前は、高千穂町の地域おこし協力隊(以下、協力隊)として活動していました。
協力隊は自治体にとってはとてもありがたい国の制度で、人件費をはじめ、すべての経費は100%国からのお金です。
国として隊員による起業も推進しており、隊員が退任後にその任地で起業する際は、上限100万円の補助金が国から(市町村を経由して)出ます。
令和3年10月議会に町内の事例がありましたので、どんな事業内容で起業されるのかについて、紹介したいと思います。
協力隊の起業に100万円
昨年度まで、ユネスコエコパーク担当の協力隊として、様々なアウトドアのプログラムづくりにとりくんだ福島優さんが、今年度に高千穂町で起業されることになりました。
起業にあたり、補助金の申請があり、審査の結果、採択されました。
なお補助金の100万円は、後で紹介するホームぺージの制作費に活用したそうです。
冬の棚田をキャンプ場に
事業内容がとてもユニークなのですが、稲の収穫を終えた晩秋から、また翌年の春に稲作を始めるまでの間の棚田をキャンプ場として利用するというものです。
さすが、アウトドアのプロですね。
場所は岩戸の大平地区です。
議会だよりの写真中には野方野とありますが、誤りです。
編集委員の一人としてお詫び申し上げます。
この地域は棚田百選の尾戸の口棚田としても知られており、とても棚田の景観が美しいところです。
そんな美しい景観の棚田をキャンプ場として利用できるなんて、とても魅力的ですね。
また、福島さんによると、収益の一部は地主、地元公民館、地元神社に支払うそうで、地元にとってもありがたい事業となっています。
さっそくお試ししました
先日、お試し利用の案内があり、さっそく娘をつれて行ってきました。
利用といっても、レジャーシート広げて、手づくりのお弁当を食べただけですが、私も娘も大満足でした。
棚田といっても、ぬかるみはなく、土はとても乾燥していて、走り回っても問題ありませんでした。
私は子供に、公園遊びもいいけれど、棚田のような自然のなかで遊ばせたいなと以前から思っていました。
ですが、私は非農家のアパート暮らしということもあり、なかなかそうした機会がありませんでした。
それが、棚田キャンプ場ができたおかげで、子どもを棚田の中で遊ばせるということができるようになり、個人的にとても嬉しいです。
高千穂町は、農業が主要産業のまちではありますが、私のように非農家も多くいます。
H30の統計値で、総世帯数4519世帯のうち、総農家数は1328世帯。
つまり、7割は農家ではありません。
そうした世帯にとっては、私と同じように、子どもを棚田の中で遊ばせたいけどできずにいる人も、少なくないのではないかと思います。
会員制で、会員になったらその期間は使い放題ということですので、興味のある方は、ぜひ、ホームぺージをチェックしていただければと思います。
詳細はホームぺージでご確認ください。
<関連リンク>
タカチホ棚田キャンプ