こんにちは。
高千穂町議会議員の板倉哲男です。
3月議会は、3月18日で閉会しました。
主な議案は令和4年度の当初予算で、議会で原案通り可決しました。
今回のブログでは、令和4年度の当初予算の概要をお伝えしたいと思います。
令和4年度当初予算総額は86億800万円
令和3年度当初予算の総額は86億800万円です。
前年度から9800万円増となっており、増加の要因としては、まちづくり公社事業、小水力発電事業における土木工事、あまのいわとはしの歩道橋整備負担金などがあげられます。
●歳出の概要
歳出合計 86億800万円(構成比)
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議 会 費 9278万円(1.1%)
総 務 費 12億4808万円(14.5%)
民 生 費 23億1462万円(26.9%)
衛 生 費 7億5167万円(8.7%)
農林水産業費 13億5439万円(15.7%)
商 工 費 2億9336万円(3.4%)
土 木 費 8億5739万円(10.0%)
消 防 費 3億6111万円(4.2%)
教 育 費 5億5140万円(6.4%)
災害復旧費 400万円(0.0%)
公 債 費 7億7379万円(9.0%)
予 備 費 535万円(0.1%)
土木費、消防費、農林水産業費が増
昨年との比較で、増えたのが土木費、農林水産業費、消防費です。
土木費では、先述のあまのいわとはしの歩道橋整備負担金の1億1000万円が主な要因です。
農林水産業費の増は、こちらも先述の小水力発電事業費1億6118万円が主な要因です。
消防費の増は、耐震性貯水槽建設工事の1700万円が主な要因です。
総務費、民生費、商工費が減
逆に下がったのが総務費、民生費、商工費です。
総務費の減は、IP告知端末の運用を令和3年度で廃止したことによるところが大きいです。
民生費では、令和3年度は中央保育園の建て替えに伴う町の補助金がありましたが、令和4年度はないために、減となっています。
商工費では、商工会3階のITセンターの整備が、令和3年度で完了したため、減となっています。
鉄道公園化事業は2797万円
現在、甲斐町長のリーダーシップのもと進められている、高千穂鉄道跡地公園化十業について、令和4年度は、2797万円の予算がつけられました。
令和3年度中の取り組みで、それまでぼんやりとした構想だったものが、具体性のある計画となるとともに、その中で、民間企業と協力した整備を模索するようになりました。
そして、令和4年度は、公園の整備のどの部分を町がして、どの部分を民間がするのかについて明確にし、実際の町としての負担がどれだけになるのかを明確にすることと、今後、何十年も持続できる事業となりえるかどうかの収支計画を立てる予定となっています。
こうしたことから、令和4年度は鉄道公園化事業の大きな節目となる年となりそうです。
まちづくり公社設立および関連事業に5880万円
甲斐町長がよく口にする言葉として、「稼ぐまちづくり」があります。
それを推進する具体策が令和4年度に大きく動くことになりそうです。
高千穂町は、コロナ前には、年間に140万人ほどの観光客が訪れていました。
高千穂町にはそれだけの人を引き付ける魅力があるのです。
しかし、その割には、観光や飲食業、地場産品の物販で稼ぐことができていません。
この現状を改善するべく、町が出資するまちづくり公社(仮称)を設立し、物販やふるさと納税を強化する考えです。
まちづくり公社の出資金として3000万円を含めて、トータルで、5880万円の事業費となっています。
令和4年の6月、7月頃をめどに設立したいとの考えだそうで、4月から急ピッチで、様々な動きが出てくると思われます。
総括
以上、令和4年度当初予算の歳出についての概要でした。
鉄道公園やまちづくり公社など、令和4年度は高千穂町にとって、大きな節目となる年となりそうです。
それぞれの詳細については、また別にまとめたいと思います。
今回はこれで失礼します。