板倉てつお 公式ブログ

商品券5000円分 令和4年度も配布

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こんにちは。
5月23日に高千穂町議会の臨時議会がありました。

今回の議題としては、国からコロナ対策のために交付された臨時交付金を活用した事業の予算案が中心でした。
(その他、まちづくり公社に関連した事業もありましたが、また別の機会に報告できればと思います。)

臨時議会の内容も、議会から発行する議会だよりでお伝えすることになると思いますが、発刊予定が7月末のため、ブログで先行してお伝えしたいと思います。

コロナ対策の臨時交付金 1億2403万円を活用

国は、感染拡大防止とともに、感染拡大の影響を受けている地域経済や住民生活を支援するために、「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金」を地方公共団体に交付し、地域の実情に応じて、きめ細やかに必要な事業を実施するように求めています。

高千穂町には、令和2年度に4億5837万円、令和3年度に1億7746万円の交付を受けています。

そして、今回、令和4年度分として、1億2403万円の交付を受けました。
この交付金を活用して、11の事業に取り組む予算案が、臨時議会に提出されました。

主要な臨時交付金活用事業

主要な臨時交付金活用事業について、まとめたいと思います。

(1)商品券配布事業
予算:6461万円
内容:町民1人あたり5000円の商品券を配布。9月頃に実施予定。

(2)商品券販売事業
予算:2170万円
内容:額面13,000円の商品券を10,000円で販売。7月頃に実施予定。

(3)農畜産物送料補助事業
予算:1045万円
内容:町民が鬼八の蔵、またはミートセンターから牛肉・野菜・特産品を発送する際、送料を補助する。

(4)観光の人口流入分析事業
予算:1045万円
内容:コロナにより観光の流入が変化しており実態を調査する。その後、効果的なPRや広告につなげる。

(5)宿泊施設整備補助事業
予算:1000万円
内容:宿泊施設のWi-Fi整備や宿泊予約システムを整備を補助。50万円が上限。

(6)観光客向け駐車場情報提供システム整備事業
予算:845万円
内容:観光客向けに駐車場の空満情報を提供するシステム整備に向け、基本システムの構築と、2日間の社会実験を実施する。

(7)議会テレビ配信システム整備事業
予算:521万円
内容:町議会にビデオカメラを導入し、議会のライブ放送を実施する。まずは庁舎内での放送から始め、次に、テレビ高千穂で放送する。

完全に個人的な感想なのですが、(7)が嬉しいです。

私としては、多くの人が議会の傍聴に来ていただければと思うのですが、現在はコロナのため、傍聴席を通常の半数にしています。

つまり、多くの人に来てほしいが、実際には多くの人が傍聴席に入ることができないという、矛盾した状態が続いています。

しかし、議会の動画を放送することができれば、傍聴席に来なくても議会を見ることができます。

残念ながら、コロナによる半導体不足の影響で、整備完了がいつになるかわからないそうですが、議会の放送が実現した際は、ぜひ、多くの人に見ていただければと思います。

臨時交付金の使途について、国会で議論

ところで、下記のような記事を見つけました。

「コロナ対策」交付金で公用車、シャンパンタワーも 岸田首相「しっかり検証」 複数の自治体で関連不明の支出

記事の内容を簡単に紹介させていただくと、コロナの臨時交付金を活用した全国の事例の中には、本来の趣旨とは異なる使われ方をしているものもあるのでは?というものです。

記事の詳細をみると、巨大なイカのモニュメントを作製した事例や、公用車の購入などが紹介されています。

確かに見方によっては、これって本当にコロナ対策なの、というものもありますね。

臨時交付金の活用の流れ

ここで私が関心を持ったのは、臨時交付金が活用される時、どのような流れで活用されるにいたるのか、ということです。

町の担当課に問い合わせたところ、高千穂町の場合は、以下のような流れとのことでした。

町が県に臨時交付金活用事業を申請

県が臨時交付金活用事業として適切かどうかを審査する。OKなら、次に進む。

町が臨時交付金活用事業を予算案に計上し議会に提出

町議会で可決

町が執行

このように、臨時交付金を活用するには、県のチェックがあるようです。
県の審査も、当然、国の指導に基づいて行われると思いますので、すべては国の方針次第かなと思います。

なお、執行後には、会計検査院による検査が行われるとのことで、会計検査のタイミングで、臨時交付金の使途としてふさわしくないのでは、という指摘を受ける可能性もあるそうです。

確かに、会計検査院は、国や県とも独立した機関ですので、また別の判断をする可能性はあるのかなと思います。
もしそうなった場合、交付金を国に返還する必要もあるとのことです。

今のところ、高千穂町の取り組みで、県の審査でNGだったものや、会計検査で指摘を受けた事業はないとのことですが、国の方針が変わる可能性もありますので、国の動向も注視していきたいと思います。

では、今回はこれで失礼します。

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