こんにちは。
高千穂町議会議員の板倉哲男です。
いつもは高千穂町議会のことを発信していますが、今回はちょっと違う内容をお届けしようと思います。
どんな内容かというと、私の子どもの眼鏡を実質無料でつくれた、というものです。
詳しくは後述しますが、高千穂町だから実質無料になったわけですが、全国どこでも、7~8割については助成してもらえる可能性があります。
お子様に眼鏡が必要と言われた、という保護者の方は、ぜひ、そうした制度があるということを知っていただければと思います。
きっかけは3歳児健診
ことのきっかけは3歳児健診です。
3歳児健診は子どもの障害や疾病を早期に発見し、進行を未然に防止したり、適切な治療を開始したりすることが目的とされています。
いろいろな検査項目があるのですが、その中に視力検査もあります。
そして私の子どもが視力検査でひっかかり「要精密検査」となりました。
眼科受診
次に、精密検査のため、眼科を受診しました。
そして検査の結果、「遠視の弱視」と診断され、治療のために眼鏡をかけなければならない、と言われました。
ちなみに、私も子供の頃は遠視で、幼稚園の時から高校2年生まで、眼鏡をかけていました。
私の子どもは基本的に妻に似ているのですが、目は私に似てしまったのかもしれません(ごめんね)。
眼鏡をつくる 2万3000円也
眼科の先生につくってもらった処方箋をもって眼鏡屋さんにいき、眼鏡をつくりました。
フレームとレンズで、2万3000円。
子供のため必要な出費とはいえ、なかなかの出費です。
同時に、私が子どもの頃を思い出し、あの時の両親はこんな気持ちだったのかと、思いめぐらせました。
お父さん、お母さん、ありがとうございました。
子どもの治療用眼鏡は助成がある
ただ、結論から言うと、眼鏡代の2万3000円は、後日、もどってきました。
治療用の眼鏡については、健康保険の助成制度があり、きちんと申請をすれば、7~8割のお金がもどってくるのです。
ネットで調べてみると、平成18年から、その制度が始まっているとのこと。
制度としては、下記のようになっているようです。
〇小児弱視治療用眼鏡等の療養費支給
9歳未満の子どもの弱視や斜視などの治療用眼鏡やコンタクトレンズについて、申請することで払い戻しの給付を受けられる。
一般的な近視などに用いる眼鏡は対象外。
◆給付内容
就学前:8割
就学後~9歳未満:7割
◆上限額
眼鏡:38,902円(税込)
コンタクトレンズ1枚:16,324円(税込)
◆更新(再作成)の条件
次の条件で再作成した場合、支給対象となる。
5歳未満:更新前の装着期間が1年以上あること
5歳以上:更新前の装着期間が2年以上あること
弱視とは
ここでちょっとわからなかったのが、治療用眼鏡は対象になるが、一般的な近視などの眼鏡は対象外、という点です。
そこで、そもそも「弱視」がわからなかったので、インターネット調べてみると、次のように書いていました。
「視力は0歳では0.1ぐらいしかなく、3歳ごろに大人と同じ視力に達する。しかし、何らかの原因で、正常な視力の成長が止まってしまい、眼鏡をかけてもよく見えない状態を「弱視」と呼ぶ」
つまり、近視だけど眼鏡をかけると1.0見えるという人は、弱視ではないということです。
ちなみに私の子どもは眼鏡をしても0.5~0.7程しか見えていないそうなので、確かに弱視です。
ただ弱視は、3歳くらいからの早期治療により、ほとんどのケースで治るとのことです。
だからこその、3歳児健診というわけですね。
自己負担分は高千穂町のこども医療費助成制度で
「小児弱視治療用眼鏡等の療養費支給」の制度で、7~8割の費用が戻ってくるわけですが、逆に言えば、2~3割については自己負担となります。
しかし、高千穂町には「こども医療費助成制度」があります。
こども医療費助成制度とは、高千穂町にお住まいで、健康保険に加入している中学3年生までの子どもの保険内診療分の全額を助成するものです。
この制度のおかげで、本来自己負担するべき費用についても、後で払い戻しの支給を受けることができました。
というわけで、2万3000円したわけですが、実質無料となりました。
感想
私が子どものころには、そのような制度はなく、全額、自己負担だったと思います(改めて両親に感謝)。
しかし、今回は、「小児弱視治療用眼鏡等の療養費支給」と高千穂町の「こども医療費助成制度」の合わせ技で、実質無料となりました。
「小児弱視治療用眼鏡等の療養費支給」も、高千穂町の「こども医療費助成制度」も、政治家が起案し、議決した制度です。
やはり政治って大切だなと、あらためて実感しました。
皆さんが抱えている悩み事も、もしかすると、政治により解決するかもしれませんよ。
では、今回はこれで失礼します。