板倉てつお 公式ブログ

一般質問 こども政策の拡充について

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こんにちは。
高千穂町議会議員の板倉哲男です。

現在、令和5年第3回高千穂町議会が開会中です。
そして、9月12日に、一般質問が行われます。

もちろん、今回も私は登壇します。
質問のテーマは、「こども政策の拡充」についてです。

この記事では、今回の一般質問の論点をまとめたいと思います。

前文 国をあげて、こども政策を推進

現在の日本における最大の課題は、少子高齢化が進行することによる人口減少であることは、言うまでもありません。
国をあげて、こども政策を推進するため、国は本年4月に「こども家庭庁」を設置しました。
こどもにやさしく、子育てをしやすい社会づくりを推進する機運が、かつてない程に高まっています。
今回の一般質問では、高千穂町として取り組むべきこども政策について、考えていきたいと思います。

論点1 出産・子育て応援ギフトを現金以外の方法でしては

国は令和4年度に出産・子育て応援交付金を創設しました。これは、妊娠期から出産・子育てまで一貫して相談に応じ、さまざまなニーズに即した必要な支援につなぐ伴奏型の相談支援と経済的支援を一体として実施するために、国から地方自治体に交付されるものです。

高千穂町でも今年度(令和5年度)から、この交付金を活用した事業が始められており、その中に、「出産・子育て応援ギフト」があります。
これは、妊娠届け出時に妊婦一人あたり5万円相当、出生届け出時にこども一人あたり5万円相当のギフトを支給できるものです。

5万円相当のギフトは地方自治体の創意工夫のもとで執行することができ、クーポン、サービス利用券、交通費やベビー用品の購入・レンタル費用助成など、幅広い方法で支給可能です。
また、現金での支給も可能で、高千穂町を含め多くの自治体では現金給付となっています。

ただし、国の意向としては「クーポンなどの給付方法について検討いただきたい」としています。
現金給付の場合、出産・子育て以外の用途にも使用される可能性があるからです。

私の考えも国と同様で、現金以外の方法で支給するべきだと考えています。

たとえば、出産応援ギフトについては、高千穂町内に日本を代表するなベビー用品の工場があり、このベビー用品については高千穂町のふるさと納税の返礼品にもなっていることから、出産応援ギフトに、こうしたベビー用品を活用してはいいのではないかと思います。
そうすることで、出産応援ギフトをこども政策にとどめることなく、地域の産業振興にもつなげることができます。

また、子育て応援ギフトとしては、毎月、おむつなどを自宅までお届けする「おむつ定期便」に取り組んではどうかと思います。
おむつ定期便は、経済的支援になるだけではなく、家庭やこどもの状態を毎月確認し、必要に応じて適切な支援につなげるという役割もあります。

このように出産・子育て応援ギフトを、現金以外の方法で支給してはどうかと思います。

論点2 県事業のおむつ定額利用の助成を活用しては

宮崎県は今年度6月議会で、全国初となる、保育所などで使用するおむつの定額利用に対する助成事業に取り組むことを決めました。

おむつの定額利用とは、毎月、定額の利用料を業者に支払うことで、紙おむつを保育施設へ直接届けてもらうサービスです。
このサービスのメリットとして、保護者がおむつを持ち込む必要がなくなる、保育園が園児ごとに管理する必要がなくなる、といったことがあげられます。

県の助成内容は、市町村が利用料の1/3を負担するなら、県も1/3を負担するというものです。
利用者が残りの1/3を負担するとして、概ね月に1,000円程度の負担となる見込みです。
報道によれば、おむつ1枚20円として、週6日の利用の場合は、1か月に2,400円のおむつ代がかかっているとのことで、この事業を活用すれば、利用者の負担軽減になるとのことです。

高千穂町においても、おむつの定額利用に対する助成に取り組んではどうかと思います。

論点3 一時預かりの利用促進に取り組むべき

共働き家庭の増加などにより、多くの未就学児は保育園や幼稚園に通っていますが、いずれの施設やサービスにもつながっていない、いわゆる未就園児も一定程度存在しています。
未就園そのものは問題ではありませんが、そうした家庭は社会とのつながりが希薄になりやすく、孤独な子育てに追い込まれた結果、精神的な負担や子育てについての悩み・不安を感じる割合が高いことが指摘されています。

育児疲れを抱える保護者に対する支援の一つに、一時預かりがあります。
一時預かりは、就労準備や病気、冠婚葬祭などで、一時的に保育ができない場合に、就学前の児童を保育所などで保育するもので、保護者のリフレッシュ目的にも利用することができます。

しかし、リフレッシュ目的の一時預かりについては、子どもを預けることに少なからず罪悪感を感じてしまうという心理的ハードルがあります。

この心理的ハードルを下げるために、町としては積極的に「リフレッシュ目的で子どもを預けてもよい」というメッセージを発信するべきだと思います。

例えば、大阪府枚方市では、リフレッシュを目的とした一時預かりを2日間無料で利用できる「一時預かりリフレッシュ券」という制度を導入しています。

高千穂町においても、「リフレッシュ目的で子どもを預けてもよい」というメッセージを町広報などで発信するとともに、枚方市の「一時預かりリフレッシュ券」のような制度を導入してはどうかと思います。

ぜひ傍聴に、あるいは議会中継を

以上の論点で一般質問をする予定です。
私の登壇予定は、9月12の10:00からです。

都合がつきましたら、ぜひ傍聴に来ていただければと思います。
あるいは、テレビたかちほで議会中継をしていますので、そちらを見ていただければと思います。

また、上記の他にもいろいろと提言予定です。
詳細は下記のリンクをご覧ください。

<関連リンク>
令和5年第3回高千穂町議会定例会 一般質問通告内容集約書

では、今回はこれで失礼します。

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