板倉てつお 公式ブログ

上野中学校閉校と高千穂中学校移転先について

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出典:夕刊デイリー(2023年12月12日)

こんにちは。
高千穂町議会議員の板倉哲男です。

令和5年12月議会の初日に、町長からの行政報告で、2つの重要な報告がありました。
1つは、上野中学校の閉校について。
もう1つは、高千穂中学校の移転先として、高千穂の湯跡地が適切だということです。

今回の記事では、この2件について、私が知る限りの情報で、新聞記事の補足をしたいと思います。

上野中学校の閉校について

新聞記事のとおり、高千穂町立上野中学校が、来年度の令和6年度末の2025年3月で閉校とすることが、町教育委員会において、議決されました。

新聞記事では、2021年10月ごろから、閉校について協議されたとありますが、実際にはもっと以前の2019年10月ごろから、協議がありました。

その際の教育委員会の考えとしては、田原中学校と上野中学校を同時に閉校とし、高千穂中学校1校に統合したい、というものでした。

ただ、結果的に、田原中学校については、地元の理解が得られたとして、2021年3月に閉校となりましたが、上野中学校については、まだ理解が得られていないとして、この時点での統合は見送られました。

ですが、その後、部活動の選択肢が少ないことなどを理由に、上野小学校卒業生であっても、高千穂中学校に進学する児童も少なくなく、引き続き、閉校についての協議が続けられました。

それが、新聞記事の2021年3月ごろからの協議になります。
その後も協議を続けた結果、地元の理解を得られたとし、2025年3月での閉校となったそうです。

学校がなくなることは、寂しさが伴いますが、現在の状況を考えると、致し方ないかなと思います。
住民の皆様には、ご理解のほどよろしくお願いしたいと思います。

高千穂中学校の移転先候補地5カ所

高千穂中学校については、概ね、新聞記事のとおりですが、もう少し詳しく説明したいと思います。

現在の高千穂中学校は建設してから45年以上が経過しています。
また現在の高千穂中学校の場所は急傾斜地警戒区域になっています。
なお、数年前に、高千穂高校の中に設置できないか、県教育委員会と協議していた時期がありますが、実現が難しいということがわかり、断念しています。

そのため、移転ありきで、どこに移転するのかについての協議を、議員や公連、PTA、校長など15名からなる検討委員会で、今年10月から協議をしています。
なお、私も検討委員会の委員のひとりです。

そして、教育委員会から示された移転先の候補地は、下の5カ所でした。

①高千穂の湯跡地
②高千穂小学校隣接地
③総合公園(三升蒔)
④折原グラウンド
⑤上野小中学校の活用

評価・投票の結果、最上位となった高千穂の湯跡地

この5カ所について、立地環境や通学環境、コスト面など、さまざまな点について、比較検討しました。

その後、15名の委員による評価・投票を行った結果、①の高千穂の湯跡地が、最上位となったため、委員会としては、高千穂中学校の移転先として、高千穂の湯跡地が最適であるという結論に至りました。

②の高千穂小学校隣接地は、土地を造成する段階で遺跡調査をする必要があり、それだけで6年以上かかるという説明がありました。そのため、遺跡調査後に中学校を建設するとして、完成が今から10年以上も先の話になります。

③の総合公園(三升蒔)は、評価・投票結果では次点でした。しかし、土地が狭いことと、環境的に学校関係者以外の人が容易に出入りできる環境であることが懸念されました。

④⑤については、やはり通学を考えると、立地がいいとはいえない点がネックかと思います。評価・投票結果でも下位でした。スクールバスを運行したらどうか、となりますが、現在の田原地区から高千穂中学校のバスに、年間850万円の経費がかかっています。仮に、ほぼ全校生徒をバスで通学させるとなると、この3倍は経費がかかるだろうとのことで、そういった点も、懸念されました。

この結果についても、住民の皆様それぞれに、いろいろなお考えがあることと思いますが、ご理解のほど、よろしくお願いいたします。

なお、すぐに工事が始まるといわけではなく、これから、ようやく計画づくりをし、その後、設計・工事となりますので、順調にいっても、新しい中学校の完成は、5年以上先の話になります。

私も委員会の一員として、計画づくりまで関わらせていただくこととなっています。
また、皆様に意見を伺うことがでてくるかもしれませんが、その際は、よろしくお願いいたします。

では、今回はこれで失礼します。

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