板倉てつお 公式ブログ

一般質問 町の人材確保と職場環境について

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こんにちは。
高千穂町議会議員の板倉哲男です。

現在、令和5年第4回高千穂町議会が開会中です。
そして、12月19、20日に、一般質問が行われます。

もちろん、今回も私は登壇します。
質問のテーマは、「町の人材確保と職場環境」についてです。

さまざまな論点で質問するのですが、この記事では、3つの論点についてピックアップして、まとめたいと思います。

質問背景

当たり前すぎることなのですが、地方自治体は住民福祉の増進を図るために、さまざまな公共差サービスを提供しています。
これら公共サービスは職員がいて、その能力を発揮してこそ提供できます。

本町としては、引き続き、人材を確保しつつ、職員がその能力を最大限に発揮できる職場環境を整備する必要があると考えます。

論点1 職員採用における年齢要件の緩和

人口減少の進行に伴い、全国的に公務員のなり手不足の状況が見られます。
本町においても同様で、職員を募集しても、採用予定者数に満たないケースも増えています。

例えば、今年度7月の採用試験においては、一般事務上級職において、5名の採用予定であったにもかかわらず、2名しか採用ができておりません。

こうした状況についての打開策として、年齢要件の緩和が考えられます。

現在の年齢要件は、一般事務は30歳まで、土木は35歳まで、看護師・社会福祉士などは39歳までとなっています。また、今月になり、社会人枠として新たな募集をしていますが、40歳までとなっているようです。

自治体によっては、年齢要件を撤廃し、59歳でも応募が可能な自治体もあります。
本町においても、さらなる年齢要件の緩和を検討してはどうかと思います。

論点2 開庁時間の短縮

現在、本庁舎の開庁時間は8時30分から17時15分までです。
そして、正職員の勤務時間も、8時30分から17時15分までです。

しかし、お客様を迎える民間のお店を考えると、営業時間と勤務時間が同様となっている事例は少ないのではないかと思います。
どんな業種であれ、開店前には準備をし、閉店後には片付けをする必要があるからです。

本庁職員についてみてみると、8時30分から朝礼をしています。
朝礼は1日の業務についてなど、職員同士で打ち合わせをする大切な時間ですが、8時30分から窓口対応をすることもあり、対応した職員は朝礼に参加できません。

また、閉庁時間間際から、窓口対応を始めることもあり、終業時間である17時15分を過ぎることも少なくないようです。
直近の1年間において、窓口対応のため残業時間は、およそ215時間発生しているとのことで、時間外手当の金額としては、およそ59万円になるとのことです。

終業時間を過ぎても働くことが続けば、業務について振り返る余裕もなく、職員間で話し合う時間もままならないのではないかと思います。
こうした状況は、中長期的には、サービスの低下につながりかねないと思います。

職員が集中して業務を行う時間を設けるため、開庁時間と勤務時間に差をつけるべきだと思います。

論点3 会計年度任用職員の処遇改善

町の職員には、大きく分けて、正職員と非常勤職員の2種類の形態があります。
非常勤職員については、令和2年4月から、会計年度任用職員という名称で、全国的に統一されています。
現在、本町には、290名の正職員と232名の会計年度任用職員がいます。

会計年度任用職員の処遇については、制度の開始とともに、期末手当の支給が可能となり、さらに、勤勉手当の支給についても検討されるなど、改善が続けられています。

しかし、近年の急激な物価上昇を背景に、国全体として、さらなる賃上げが求められており、会計年度任用職員の処遇についてもさらなる改善が必要ではないかと思います。

1つめに昇給です。
現在、看護師や保育士など有資格者の会計年度任用職員については、2年目、3年目の昇給がありますが、その他の一般事務などの会計年度任用職員については、昇給はありません。

しかし、どのような業務であれ、経験を積むことで熟練していくため、業務上の成果は上がっていくと思います。

そのため、一般事務などの職の会計年度任用職員についても、2年目、3年目の昇給をするべきだと思います。

2つめに、フルタイム職の任用です。
全国的には、会計年度任用職員の約1割はフルタイム、のこり約9割がパートタイムとなっているようです。

しかし、本町については、232名の会計年度任用職員のうち、フルタイム職は1名のみです。
本町は、極端にフルタイムの会計年度任用職員の割合が少ないことがわかります。

その一方で、直近の1年間において、17844時間もの残業が発生しており、時間外手当の金額は、およそ4800万円になるとみられます。

残業の削減に取り組むためにも、フルタイムの会計年度任用職員を増やすべきだと思います。
そうすることで、会計年度任用職員としては、処遇改善ができ、町全体としては、残業の削減することができると思います。

ぜひ傍聴に、あるいは議会中継を

以上の論点で一般質問をする予定です。
私の登壇予定は、4番目ですので、12月19日の14:30頃からになると思います。

都合がつきましたら、ぜひ傍聴に来ていただければと思います。
あるいは、テレビたかちほで議会中継をしていますので、そちらを見ていただければと思います。

また、上記の他にもいろいろと提言予定です。
詳細は下記のリンクをご覧ください。

<関連リンク>
令和5年第4回高千穂町議会定例会 一般質問通告内容集約書

では、今回はこれで失礼します。

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