板倉てつお 公式ブログ

高千穂町の介護保険料改正

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出典:議会だよりたかちほNo.122

こんにちは。
高千穂町議会議員の板倉哲男です。

今回の記事では、介護保険料の改正について、まとめたいと思います。

介護保険料を改正

介護保険とは、介護が必要な高齢者などの方が、少ない自己負担で介護サービスを受けられるよう、社会全体で介護を支える制度です。
逆を言えば、介護サービスを利用した場合、介護保険が多くを負担(給付)してくれていることになります。

40歳以上で加入し、毎月、一定の保険料を納めます。
なお、65歳以上を第1号被保険者、40歳以上64歳以下を第2号被保険者とわけています。

第1号被保険者については、それぞれの市町村において、保険料が3年ごとに見直されます。
今後3年間に、どれだけの給付が必要になるのかの見込みを算出することで、保険料が設定されるのです。

そして、先の令和6年3月の議会において、今後3年間で給付の増加が予想されるとのことで、介護保険料が値上げの改正となる議案が議会に提出され、結論としては、議会で可決しました。

基準額で年6000円増

どれだけ介護保険料が上がるのかについて、もう少し、詳しく説明します。

まず、改正前の3年間の介護保険料が基準額で、年額で57,600円、月額で4,800円でした。
それが、今回の改正で、介護保険料の基準額は、年額で63,600円、月額で5,300円となりました。
つまり、年額で6,000円、月額で500円の増額というわけです。

実際の一人ひとりの保険料は、所得により変わるため、所得の低い方はより安く、所得の高い方はより高くなります。
なお、改正後の介護保険料で、最も低いケースで月額1,510円、最も高いケースで月額12,720円となっています。

基金を取り崩し、保険料増額を抑制

このように介護保険料が増額となったわけですが、今後3年間に必要と見込まれる給付費を賄うには、本当なら、基準額で年額72,700円くらいにしないと、賄うことができない予想されています。

しかし、町としては、できる限り被保険者の負担を減らしたいとの思いから、約2億3000万円ある介護給付費準備基金の約5割を取り崩すことで、年額9,100円ほど、増額を抑えることとしたとのことです。

とはいえ、次の3年後には、もはや基金の残高も少なくなっているため、同じことはもうできないと思います。

次の3年後には、確実に、更なる増額となると思われます。

平均よりもはるかに安い高千穂町の保険料

出典:宮崎日日新聞(令和6年5月15日)

第1号被保険者の介護保険料は、それぞれの市町村において決められるわけですが、全国平均はというと、年額で74,700円、月額で6,225円とのことです。

宮崎県の平均は年額で72,456円、月額で6,038円となっており、最も高い市町村は木城町の月額6,900円だそうです。

高千穂町は月額で5,300円ですので、平均よりもはるかに安いことがわかります。
また、基金を取り崩さない場合、年額72,700円くらいにしないといけないと説明しましたが、全国平均とかなり近いことがわかります。

介護予防で介護保険料の増加を抑えましょう

このように、介護保険料は、さらに上がることも予想されます。
ただでさえ物価が上がる中、介護保険料があがることは、大きな負担となります。
では、介護保険料の増加を抑えるには、どうすればよいのでしょう。

それは、介護予防に取り組み、介護サービスを利用する必要がない人を増やすことです。
また、介護が必要となったとしても、介護の度合いを増さないように取り組むことも、介護予防です。

現在、高千穂町では、高齢者の生きがいと健康づくり推進事業にとりくんでいます。
60歳以上の方を対象に、社会福祉協議会がサロンを、株式会社サンルームがサテライトを開催しています。

お近くの公民館でも開催されているはずですので、ぜひ、多くの人に参加していただきたいと思います。

では、今回はこれで失礼します。

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