
こんにちは。
高千穂町議会議員の板倉てつおです。
高千穂町は、10月3日に「ゼロカーボンシティ宣言」と「「森の国・木の街」づくり宣言」を、さらに10月4日に「オーガニックビレッジ宣言」をしました。
このうち、「ゼロカーボンシティ宣言」については、令和3年の12月定例会で、私が一般質問をした内容でもあるため、今回の宣言については、個人的に感慨深いものがあります。
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一般質問 ゼロカーボンシティ高千穂を目指せ
今回の記事では、「ゼロカーボンシティ宣言」について、解説したいと思います。
世界的に解決が求められる地球温暖化
現在、世界的に解決が求められている最重要の環境問題の一つが、地球温暖化の防止です。
地球温暖化については、「昔はもっと雪が積もっていた」とか「最近の夏の暑さは以上だ」など、皆さんも実感されることがあるのではないでしょうか。
また、近年は、大雨による災害が毎年のように発生していますが、これも地球温暖化の影響が大きいとされています。
気温が上昇すると、大気中に含まれる水蒸気の量が増えるため、雨が降る際に、より多くの雨を短時間で降らせる可能性が高まるからです。
日本の二酸化炭素排出の現状
地球温暖化を引き起こす主な要因の一つが、二酸化炭素などの温室効果ガスです。
二酸化炭素は、石炭や石油、天然ガスなどの化石燃料を燃やすことで発生します。
インターネット調べですが、2023年の時点で、世界全体で二酸化炭素総排出量は約344億トンとなっており、その内、日本は約10億トンで、世界で5番目に多い排出量です。
日本の排出量の内訳をみると、産業部門が最も多く、業務その他、運輸、家庭とつづきます。
自家用車の運転や、家庭における電気やガスの利用などからも二酸化炭素は排出されますので、我々の生活と密接な関係があることがわかります。
なお、家庭で電気を使う際、電気そのものから二酸化炭素が発生するわけではありません。しかし、火力発電所などで電気をつくる段階で二酸化炭素が発生するため、電気の使用も間接的に排出につながっています。
日本全体では、近年、二酸化炭素排出量は減少傾向にあります。省エネルギーの進展や再生可能エネルギーの導入など、さまざまな取り組みが進められてきました。
ただし、排出量をさらに減らすためには、産業界だけでなく、行政や地域社会、私たち一人ひとりの取り組みも重要になります。

これまでの日本の温暖化対策
日本の温暖化対策の歴史の概要をまとめると、次のようになります。
1990年 地球温暖化防止行動計画を策定
1997年 京都議定書を採択
1998年 地球温暖化対策推進法を制定
2015年 パリ協定を採択
2016年 地球温暖化対策計画を閣議決定
2020年 菅首相が2050年カーボンニュートラルを宣言
2021年 菅首相が2030年度に2013年度比で46%削減という目標を表明
それぞれの内容について詳細な説明は省かせていただきますが、日本が温暖化防止に向け、二酸化炭素の排出を抑制しようと、段階的に取り組んでいることは間違いありません。
そして、日本が目指す大きな目標が、2020年に宣言された2050年カーボンニュートラルです。
これは、2050年までに温室効果ガスの排出量を全体として実質ゼロにすることを目指すものです。
「実質ゼロ」とは、排出量を完全にゼロにすることだけを意味するのではなく、排出削減を進めた上で、森林などによる吸収量を差し引き、全体としてゼロにすることを意味します。

全国の自治体に広がる、セロカーボンシティ宣言
国が、2050年カーボンニュートラル宣言をしたからといって、国の宣言だけで、二酸化炭素排出の削減が実現できるわけではありません。
実現するには、国だけでなく、都道府県、市町村、さらには、民間事業者や地域住民にも取り組んでもらう必要があります。
こうした中、環境省は、2050年までに二酸化炭素排出量を実質ゼロにすることを目指す自治体に対し、その意思を表明する「ゼロカーボンシティ宣言」を呼びかけています。
令和8年5月31日時点で、1215の地方自治体(都道府県、市町村、特別区含む)が宣言をしています。
このように全国の自治体に取り組みが広がる中、令和8年10月3日、高千穂町も「ゼロカーボンシティ宣言」を表明しました。
今回の宣言は、町として2050年の実質ゼロを目指す意思を示したものです。
大切なのは、宣言を行うこと自体がゴールではなく、宣言を出発点として、具体的な取り組みを着実に進めていくことだと考えます。

高千穂町の具体的な温暖化対策とは
では、高千穂町はどのようにして、二酸化炭素の排出を削減し、地球温暖化を防ごうとしているのか。
それは、令和6年度に策定した「高千穂町地球温暖化対策実行計画(区域施策編)」を見ればわかります。
具体的な取り組みの中には、町民の皆様も取り組めるものもあります。
例えば、次のようなものです。
・夏は冷房、冬は暖房を適切に使用し、無理のない範囲で省エネルギーを心がける。
・自動車を発進させるときは、アクセルを穏やかに踏み、急発進を避ける。
・使っていない照明をこまめに消す。
・家電製品を選ぶ際は、省エネルギー性能にも目を向ける。
一人ひとりの取り組みは小さくても、多くの人が続ければ、大きな力になります。
今回のゼロカーボンシティ宣言を、町の未来、さらには地球の未来について考えるきっかけにしてみませんか。
無理なくできることから、少しずつ。
行政、事業者、町民がそれぞれの立場で力を合わせながら、子どもたちや次の世代に、安心して暮らせる高千穂町を引き継いでいきたいですね。
では、今回はこれで失礼します。
