こんにちは。
高千穂町議会議員の板倉哲男です。
議会の会期中に気になった新聞記事がありました。
議員のなり手不足と、どのようになり手を確保するのか、という記事です。
高千穂町議会にとっても、とても関係があることです。
会期中に記事としてまとめることができなかったので、今のこのタイミングでまとめたいと思います。
まずは、こちらの記事。
(平成30年2月28日 宮崎日日新聞より)
全国に927ある町村議会の議員は、60歳以上が75%となっており、10年前に比べて、約20ポイントも上昇しているとのこと(つまり、10年前は、60歳以上が55%だったということ)。
議員の年代別に見てみると、こうなります。
80歳以上 1.2%(増加)
70代 22.0%(増加)
60代 52.1%(増加)
50代 16.3%(減少)
40代 6.3%(減少)
30代 2.0%(微増)
20代 0.06%(減少)
※20代は、25歳~
こうしてみると、働き盛りといわれる40代、50代の議員がいかに少ないかがわかります。
宮崎県内の町村議会においては、さらに60歳以上の割合が高くなり、79%にもなるそうです。
地方議員のなり手不足は、地方自治の根幹を揺るがす事態であり、国としてもどのように議員のなり手を確保するのか、改革が求められています。
次に、こちらの記事。
(平成30年3月8日 宮崎日日新聞より)
現在の法律では、議員になろうとする者には、制限がかけられています。
例えば、立候補しようとする自治体と取引のある会社の役員の人は、立候補できません。
立候補しようと思うと、自治体との取引関係を解消する必要があります。
また、公務員は選挙に出ることができません。
そうした制限を緩和してはどうかという案が話し合われているという記事です。
また、今後の議会のイメージとして、「集中専門型」と「多数参画型」の2つを想定しており、どちらのタイプの議会にしていくかは、各自治体で選ぶようにしてはどうかとのこと。
2つの比較を簡単にすると、
「集中専門型」は、議員定数は少ない代わりに、議員報酬を上げる。
「多数参画型」は、議員定数は多い代わりに、議員報酬を下げる。また、議会を平日の夜間や土日に開催するというもの。
ただ、記事にあるとおり、国と地方はそれぞれ独立した存在であるべきで、こうした議会改革はそれぞれの自治体において自主的にすすめるべきではないか、という意見もあるようです。
現在、いろんな業界で人材不足、高齢化が叫ばれています。
議会においても、同様です。
議会がどうあるべきか、議員のなり手をどう確保するのか。
地方自治というすばらしい制度を生かすためにも、考えていく必要があります。
実は、この3月の高千穂町議会でも、本町の議員のなり手をどう確保するかについて、話し合われました。
それについては、次回以降ということで、今回はこれで失礼します。