板倉てつお 公式ブログ

議員報酬の増額改定 賛成多数で可決しました

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こんにちは。
高千穂町議会議員の板倉哲男です。

前回、議員のなり手不足と今後、どのようになり手を確保するかについての新聞記事を紹介しました。

高千穂町においても無関係ではなく、この3月の議会でも、議員のなり手不足について、話し合われました。
具体的には、3月議会で、議員報酬を増額改定する議案が町長より提出され、結論として、賛成多数で可決しました。

今回の改定で、高千穂町の議員報酬は以下のようになります。

●議長
307,000円→321,000円

●副議長
237,000円→257,000円

●委員長
225,000円→235,000円

●議員
217,000円→232,000円
増額改定する理由は、主に2点です。

(1)議員のなり手不足対策。議員報酬が安いと、議員になろうという人が減る一方である。

(2)町職員の給料が人事院勧告により近年増加している。

実は、この議案について、私は反対の立場で討論をさせていただきました。

私が反対した理由を簡単にまとめると、次のようになります。

(1に対する反対意見)
・昨年9月の高千穂町議会議員選挙では3名もの新人が立候補しており、一概になり手不足だとはいえないのではないか

・議員報酬を増額したところで、例えば、会社勤めをしている人など、議員になりたくてもなれない人がいる。現に議会を夜間や土日に開催する自治体も出てきている。

(2に対する反対意見)
・人事院勧告により町の職員の給料が上がっているのは事実だが、増加の幅は、大きいケースでも3%程度にとどまっているものの、今回の議員報酬の改定率は、議長で4.6%、副議長で8.4%、委員長で4.4%、議員で6.9%の増加となっており、町職員以上の改定率となっている。

 

とはいえ、最終的には多数決ですので、議会としては、議員報酬の増額改定を賛成多数で可決しました。

ただ、私は今回反対しましたが、議員報酬は安ければ安いほどよいなどとは考えていません。
今回のケースであれば、町職員と同程度の上げ幅であったなら、賛成していたと思います。

議員報酬が安いのか高いのか、いろいろな意見があると思いますが、これは立場によっても変わると思います。

年金をもらいながら、かつ、社会貢献もしたいということで議員になられる方と、働きざかりで子育て真っ最中の30~40代の方とでは、まったく状況は異なります。

現在、地方自治法により、議員には議員報酬と期末手当のみしか支給できなくなっていますが、例えば、子育て世代の議員には扶養手当を支給できるようになれば、いいのではないかと思います。

あと、雇用保険。
最近知ったのですが、議員は非常勤の公務員なので、雇用保険がありません。
もし、議員の職を辞することになっても、セイフティーネットがまったくありません。

このあたりの状況が変われば、もっと若い人が出てくるのかなと個人的には思います。

それでは、今回はこれで失礼します。

 

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