こんにちは。
高千穂町議会議員の板倉哲男です。
今回は視察レポートの2回目です。
石川県農林水産部 農業参入・経営戦略推進室というところで、学んできたことを簡単にまとめます。
この部署の役割は、簡単に説明すると、農業に参入する企業をサポートすることだそうです。
学んだことは、大きく分けて2つあり、
ひとつは「他産業との連携による農業の収益性の向上」、
もうひとつは、「担い手確保の取り組み」
です。
今回は、「他産業との連携による農業の収益性の向上」について、まとめたいと思います。
簡単に言うと、農業を成長産業にするために、これまで農業とはあまり関係のなかった産業のノウハウをいかすという取り組みです。
印象的だったのが、コマツの事例。
コマツと石川県が連携して、農業機械のコストを削減するため、建設機械であるブルドーザーの農業利用について研究をすすめており、技術的にはすでに確立しつつあるとのことです。
まずは、こちらの画像をご覧ください。
(※画像はいしかわ農業総合支援機構のパンフレットをスキャンし引用)
ブルドーザーが田んぼの中で走ってます。
あとで、もう少し説明しますが、これは直播といって、苗を育てずに田んぼに種もみをまいてる作業の様子です。
なぜ、ブルドーザーを利用することが、農業機械のコスト削減になるのかを説明します。
なんでも、ブルドーザーとトラクターでは、耐久性が異なっており、ブルドーザーの方が優れているそうです。
耐久稼働時間という指標でいうと、ブルドーザーが約8000時間に対し、トラクターは約4000時間らしく、つまりはブルドーザーはトラクターの倍は働くということだと思います。
さらに、アタッチメントをつけかえることで、耕起、代かき、直播まで、1台のブルドーザーでできるというすぐれものです。
そもそも、稲作の一般的な方法は、パイプハウスで苗を育て、トラクターで耕起、代かきをし、田植え機で田植えをするというように、複数の資材や機械が必要になります。
それが、アタッチメントは必要とはいえ、ブルドーザー1台ですますことで、コスト削減が実現できるというものです。
(画像は提供資料をスキャンし引用)
試験場での実験とはいえ、多収米を栽培することで、4割ものコスト削減を実現できたそうです。
(画像は提供資料をスキャンし引用)
このブルドーザーですが、まだ販売するところまではできていないそうですが、数年のうちには販売されるのではないでしょうか?
では、今日はこれで失礼します。