こんにちは。
元、高千穂町地域おこし協力隊の板倉です。
「利益誘導」という言葉をご存知でしょうか?
政治に関心がなければ、あまり聞きなれない言葉かもしれません。
調べると、
「利益誘導」とは、政党や政治家が、政権維持や選挙における得票、政治献金など目的に、支持基盤とする地域もしくは業界(利益集団)に政策的な便宜を図ることである。
とありました。
出典:Wikipedia
例えば、「地元の政治家の〇〇さんのおかげで、この橋ができました。」といったことを聞いたことがある人も多いと思いますが、これこそ、利益誘導の典型的な事例だと思います。
つまり、限りあるパイから、いかに多くを取ってくるかが、政党や政治家の腕の見せ所とされるのです。
国会議員と言えども、それぞれの地域から選出されているわけで、いかに地元へ利益誘導できるかが問われます。
都道府県議会議員だと、いかに国からとってくるか。
市町村議会議員だと、いかに県からとってくるか。
これまでなら、こうしたやり方でやっていけたのかもしれません。
ですが、これから先、確実に行き詰ると思っています。
なぜなら、これからの日本は、どの国も歴史的にも体験したことのないレベルで、人口が減少し、超高齢化社会となるからです。
これからますます生産年齢人口(15~64歳の人口)は減少していきます。
当然、税収は減少していきます。
けれども、65歳以上の人口は増加するのです。
出典:国立社会保障・人口問題研究所 日本の将来推計人口(平成29年推計)
http://www.ipss.go.jp/pp-zenkoku/j/zenkoku2017/pp29_gaiyou.pdf
これまで、いかに多くのパイをとってくるかが問われていたのですが、すでにそのパイ全体が、年々、小さくなっていっているのです。
ここからは、私の個人的な考えですが、そんな状況の中、いかに多くをとりあうかという構図は、あまりに、むなしく感じさせます。
これからの時代、もとめられる政治は、より多くの人と、課題と目標を共有し、協働して課題解決に取り組むことだと思います。
そして、より多くの人と、課題と目標を共有し、協働して課題解決に取り組むための「対話の場の創設と運営」こそ、政治家にもとめられている仕事だと思います。
自分の未来のため、子供や孫や、さらに続いていく子供たちのために、今こそ、政治の体質を時代に合わせたものに変えるべきだと思います。
私一人が変えたいと思っても何もできませんが、多くの人の思いが一つになれば、必ずできます。
もし共感していただけるなら、ともに頑張りましょう!
それでは、今日はこれで失礼します。