板倉てつお 公式ブログ

8月1日からノンステップバス導入

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こんにちは。
高千穂町議会議員の板倉哲男です。

今回も、6月定例会で可決した補正予算の内容で、ふれあいバスの委託料 235万円増額についてです。

ふれあいバスとは

まず、ふれあいバスについてまとめます。

ふれあいバスは、高千穂町が運営している路線バスで、免許がない中学生や免許を返納した高齢者にとって、なくてはならない公共交通機関です。

運営していると言っても、実際には町がお金を払って委託しています。

全19路線あり、そのうち、幹線道路を走る岩戸線、河内線については宮崎交通(株)へ委託しており、バスは以下のような大型のバスです。

その他17路線については、宮交タクシー(株)へ委託しており、車種はハイエースです。

ノンステップバスの導入を要望

日本全体として、あらゆる場面でバリアフリー化が進んでおり、バスも例外ではありません。

ワンステップバス、ノンステップバスの導入が各地で進められています。

以前、高千穂町議会としても協議を行い、ノンステップバスの導入を宮崎交通(株)に要望しました。


議会だより たかちほ97

こうした動きを受けて、2018(平成30)年8月1日より、岩戸線、河内線にノンステップバスが導入されることが決定しました。

導入による委託費増額

ノンステップバスの導入にあたり、町と宮崎交通(株)の間で、改めて委託料について協議され、結果として、委託料が増額となりました。

なぜ、ノンステップバスの導入により委託料が増額になるのかというと、これまで町としては人件費、燃料費、修繕費のみの金額で、宮崎交通(株)に委託していました。

つまり、車両を購入する金額や、車にかける保険代などは委託料に含まれていませんでした。

しかし、今回、新たにノンステップバスを導入するにあたり、宮崎交通(株)としては、新たにノンステップバスを用意する必要があります。
それに伴う全ての費用を宮崎交通(株)で負担するのが厳しいとのこと。
なんでも、現時点で、赤字レベルで受けてくれているそうです。

そのため、新たに発生する経費を委託料の中に含め、町も一部負担することで、ノンステップバスの導入が可能になったのです。

そして、委託料の増額により新たに必要になる予算が、235万円ということです。

ノンステップバスを購入する費用を考えれば、安い買い物といったところでしょうか。

議会として、この補正予算を可決しています。

赤字運営という根本的な課題

ふれあいバスの補正予算についての説明は以上です。
8月以降、ノンステップバスになり、高齢の方や車いすの方も乗り降りがしやすくなることは、大変喜ばしいことです。

しかし、ふれあいバスの運営そのものについては、課題があります。

いくつかありますが、最も大きな課題は、拡大傾向にある赤字です。

こちらを見ていただければ、いかに赤字額が拡大しているのか、一方で、利用者が減少傾向にあることがわかります。


※H26の利用者合計については、システム故障のため不正確

大前提として、民間がやっても利益がでないために、行政でしているわけです。

また、行政の担当者が不真面目なために赤字になっているわけではありません。
つまり、人為的な課題ではなく、システム的な課題です。

今までと同じやり方を続ける限り、赤字運営は変わりません。
さらに、赤字額が今後も拡大するならば、町全体の財政を大きく圧迫することになります。

正直、私も現時点でこうすればよいのではという案をもちあわせておりません。

皆様から、多くの知見をご提供いただければ幸いです。

今回はこれで失礼します。

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