こんにちは。
高千穂町議会議員の板倉哲男です。
今回の記事も、私の一般質問の関連です。
公営塾について
私は、高千穂高校が、今以上に、生徒にとって行きたい、保護者の方にとっては行かせたい学校になるための提案を、一般質問で述べました。
いろいろ述べたのですが、私がぜひ実現できたらなぁと思うのが、公営塾です。
公営塾とは、その名の通りですが、自治体が運営する塾のことです。
自治体が塾を運営する目的は何かというと、やはり都市部と地方とでは、教育環境に格差がある(都市部には民間の塾が数多くある)ため、自治体が塾を運営し、その格差を改善することです。
公営塾の実例
現在、公営塾の取り組みをしている自治体は少なくありません。
例えば、同じ宮崎県で見てみると、えびの市が飯野高校を対象に取り組んでいます。
※パンフレットをスキャンし引用
運営方法は自治体によりさまざまですが、えびの市のこの取り組みの場合、無料で塾を利用できるとのことです。
えびの市の場合、えびの市の中学生や保護者の方に配られる「飯野高等学校入学者支援」のパンフレットに、市長の顔がドンと載っており、市としての本気度が伝わります。
※パンフレットをスキャンし引用
えびの市の他にも、多くの自治体が取り組んでいます。
先駆けとなった、島根県立島前高校生のための隠岐國学習センター。
※ホームページ画像のスクリーンショットを引用
九州で公立高校として初のコミュニティ・スクール制度を導入した大分県立玖珠美山高校生のための玖珠志学塾。
※パンフレットをスキャンし引用
どこも実際の運営方法やサービス内容は異なりますが、教育格差の是正のために、地元の市町村が主体となり運営している点は共通しています。
高千穂高校生のための公営塾はできないか
高千穂町内の中学校から、高千穂高校への進学率は、平成26年度末で81%だったにもかかわらず、昨年の平成29年度末で59%と減少傾向にあります。
聞こえてくる話として、大学などの高校卒業後の進学を考えたとき、より教育環境が整っている都市部の高校のほうが良いのではないか、と考える生徒や保護者のかたが少なくないとのこと。
その真偽は別として、地元の自治体が、地元出身の子どもたちの後押しをすることは、今の時代、必然だと思います。
高校生の進学の後押しとして、高千穂町でも公営塾ができないかと思い、一般質問で私の考えを述べました。
また、その場所の候補として、旧法務局を活用してはどうかとも言いました。
執行部の答弁は、「高千穂高校との意見交換会を開催し、今後とも各種課題について協議を続けていく事としている。その結果、公営塾などの取り組みが必要となった場合には、検討したい。」とのことでした。
高千穂高校が、今以上に、生徒にとって行きたい、保護者の方にとっては行かせたい学校になるため取り組みを、高校、県、町で連携し、推進していただきたいと思います。
それでは今回はこれで失礼します。