こんにちは。
高千穂町議会議員の板倉です。
さて、今日も本の紹介です。
今日、紹介させていただく本は
「あなたのまちの政治は案外、あなたの力でも変えられる」
という本です。
著者は五十嵐立青さん。
経歴をみると、なんと、市議会議員を2期勤められた方だそうです。
前回紹介した「社会をちょっと変えてみた」が、実在の人のドキュメントだったのに対し、こちらは、架空の家族をとおして、待機児童や高齢者施設、市営バスや議会への要望など、市町村レベルで関わる広い分野について網羅しており、身近なまちの政治がわかりやすくまとめられていました。
毎日の生活につながっているまちの政治に目を向けよう
著者が議員をしている間に感じたのは、
「多くの人は日常生活の不便さには関心がある」にもかかわらず、「その原因となっている政治には関心をもっていない」
というものだったそうです。
「希望どおりに保育園に入れない。」
「街灯を増やしてほしい。」
「公営バスの本数を増やしてほしい。」
と思ったことはないでしょうか?
それ以外にも、暮らしていく中で、様々な困りごとに直面することはあると思います。
そして、その困りごとの中には、まちの政治とつながりのあることが非常に多いのです。
実際に、保育園も、全てではないですが街灯も、公営バスも、まちの議会にて予算が決められています。
そのため、表面的な困りごとに目を向けるだけでなく、その困りごとの奥にある、まちの政治に目を向けようと、筆者は訴えています。
困りごとの解決のための半歩、一歩を
困りごとに直面しても、それを解決するための何らかの行動をとる人は、ごく一部です。
とはいえ、多くの人は政治がキライなわけではないとも述べています。
筆者の考えは、多くの人は「政治に無関心」だけれど、決して「政治が大キライ」なわけではなく、「たまたま、今までの生活の中で政治とのつながりを感じるきっかけが少なかっただけ」、というものです。
自分が当事者になって初めてまちの政治について考えることになるのですが、自分のまちをより良いまちにするために大切なことは、困りごとに直面した際、その解決のために、友だちや仲間と話をするなどの、半歩、もしくは一歩の行動だと述べています。
対話こそがまちづくりであり、政治である
「まちをよくするには、半歩、一歩の歩幅を少しずつ広げていくこと」です。
「面倒くさいな」と思っても、地道な対話をすること。
友達や仲間、さらには、行政や議員と対話をし、「分厚い市民社会をつくっていくことが、今の日本の社会にとって最も価値のあることの一つだと思います。」と、筆者は述べています。
物語の主人公は、最初は全く政治に興味がなかったものの、いろいろな困りごとの当事者となることで、まちの政治に興味を持ち、最終的には地元の議員選挙に立候補することを決意します。
多くの人が政治に関心を持ち、政治を他人任せにせず、積極的に政治と関わる人が増えれば増えるほど、その地域の未来は明るいと思います。
そのためにも、まずは政治を身近に感じるところからです。
政本書は物語形式で書かれており、とても読みやすかったです。
ぜひ、読んでいただければと思います。
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あなたのまちの政治は案外、あなたの力でも変えられる
政治をより身近に
私個人のことでいうと、このブログなどで議会や政治のことを発信しているのですが、友人から
「政治や議会がとても身近なものに思えるようになった」
と、言われることがあります。
私自身がしたいことが、このホームページでもうたっているように、「皆様と政治をつなぐ」ことです。
ですので、このブログをきっかけに、政治や議会を身近に感じてくれたなら、とても嬉しく思います。
今後も、コツコツと発信していきますので、よろしくお願いします。
では、今回はこれで失礼します。