こんにちは。
高千穂町議会議員の板倉哲男です。
現在、議会は、平成29年度の決算について審査中です。
今回は、決算の審査をどのような流れで進めるのか説明したいと思います。
決算特別委員会とは
本会議で全体的な説明がありますが、その後は、「決算審査特別委員会」というものを組織し、本会議とは別に審議します。
なんといっても、1年分の審査ですので、その量が膨大です。
委員会では、連日、各課、1~2時間程度、1年間の歳入と歳出について審議します。
1日に5~6課について審議するので、丸一日の審議となります。
また、全く何の準備もすることなく審議に臨めるわけもなく、事前に議員に渡される決算書類を読み込んでおく必要があります。
ですので、実際の労力は、審議時間の数倍になります。
さすがに、連日、数字とにらめっこするのは疲れますね、、、。
議員というと、議論するのが仕事というイメージがあったのですが、黙々とデスクワークする時間の方が、はるかに長いように思います。
12人の目という強み
どういった審議をするのかというと、それぞれの課の歳入歳出について、各議員から疑問に思う項目について担当者に質問をしていきます。
「この事業について昨年よりかなり増額になっているのはなぜか」
「この事業を実施した成果はどうなっているのか」
といった感じです。
現在、高千穂町には議員が12名おりますが、やはり、12人それぞれの目があるので、私が見落としていることも、他の人が質問したり、逆に、他の誰も気にしないようなことを、私が質問したりしています。
近年、地方議員の定員は削減の一途ですが、削減することで、こうした様々な視点が失われ、議会に求められる行政の監視の役目を十分に果たせなくなるのではないか、という懸念はあるかと思います。
ただ、自治体の規模、より具体的には、自治体の財政状況にあわせた議会である必要はあるので、定数を削減することが必要なケースもあるかと思います。
そのバランスが大切ということですね。
さて、肝心の平成29年度の決算がどうなっているのか、審査においてどのような質問がでたのか、議会としてどのような要望を出したのかについては、改めてまとめたいと思います。
今回はこれで失礼します。