こんにちは。
高千穂町議会議員の板倉哲男です。
以前、このブログでも説明したときわ園について、簡単におさらいすると、高千穂町社会福祉協議会を指定管理者とし、運営を任せることを、前回の議会(平成30年6月定例会)で可決しました。
そして、今回、平成30年9月定例会にて、ときわ園の指定管理に関係する補正予算案が出されました。
その補正予算案について、疑問に思う点があり、質疑をしました。
前回の説明時と異なる予算案
前回の議会において説明された内容は、措置費が4,128万円、指定管理委託料は786万2,000円とのことでした。
ですが、今回の補正予算案は、措置費が4,460万1,000円、指定管理委託料は906万8,000円、トータルで、およそ450万円ほど高くなっています。
議案が提出される際、必ず、その議案の説明がなされるのですが、ときわ園の補正予算案を含む、一般会計補正予算案の議案説明において、特に、ときわ園の予算額が、前回と異なっていることについての説明がありませんでした。
そのため、定例会にて質疑しました。
質疑と答弁
質疑と答弁の内容をまとめます。
(※正式な議事録ではありません。発言内容をもとに、よりわかりやすい表現に変更し書かせていただきますので、ご了承ください。)
Q1.前回の議会の時の説明と、今回の補正の金額が異なっており、450万ほどあがっている。その理由は?
A1.前回の議会で説明した金額は、5月時点のあくまで試算額。
当時は、職員が何人体制になるのか、はっきりしていなかった。
また、人件費について、今回は職員の経験年数を考慮し算出した。
こうしたことから、前回の説明時から金額が異なっている。
Q2.450万も上がったことに驚いているが、執行部としてはどう感じているのか?
A2.人件費については、今回の計算でほぼ間違いない。
しかし、措置費については、45名分の想定の金額だが、入所者の人数により今後も変わると想定している。
Q3.入所者が45名に達しない場合、措置費を減額する補正予算を組むのか?
A3.減額の補正予算を組むことになる。
Q4.現在のときわ園の入所者の数は?
A4.39名です。
今後の入所予定ですが、入所判定委員会にて承認された方がおり、1名増の予定。現在、本人からの連絡待ちの状態。
また別に、健康診断などの手続きを進めている方が1名おり、入所判定委員会にて承認され入所となると、41名になる。
Q5.計画である45名の入所者になる目途は?
A5.現在の待機者はいない。調査段階で、入所希望者が1名いる。
Q6.入所者が45名となっても、ときわ園は実質赤字である。定員である55名にするための計画はあるのか?
A6.今回、ときわ園を社協に指定管理者としてまかせることの目的は、3つ。
(1)特定施設として介護1・2の受け皿をつくること。
(2)ときわ園で実際に高齢者のケアをするスタッフの処遇改善。スタッフは現在、役場の臨時職員だが、10月から社協の正職員となる。
(3)町の負担の軽減。
そして、養護老人ホームは黒字のところが多いわけなので、社協自身の今後の経営努力を期待している。
指定期間である3年半の間に、黒字になるように頑張ってほしい。
改めて感じた町民目線の必要性
議会で予算案について議論をしていると、億単位の話になることもよくあります。
そんな単位で議論をしていると、百万単位がとても少額に感じることもあります。
しかし、百万という金額は、1人の町民からすると、とても大きな額です。
前回の説明の金額から450万もかわっているにもかかわらず、議案の説明時には、そのことについての説明がありませんでした。
町民目線で考えると、質疑せずとも説明があってしかるべきだったのではないかと思います。
私自身、間もなく議員2年目になりますが、悪い意味で議会に慣れないよう、町民目線を大切に活動していきたいと思いました。
今回はこれで失礼します。