こんにちは。
高千穂町議会議員の板倉哲男です。
昨日、9月14日に、平成30年第3回定例会は閉会しました。
今回の主な議案は、平成29年度の決算と、平成30年度の補正予算案でした。
今回は決算について、簡単にまとめます。
(※確認したつもりですが、万一、誤りがあればご指摘ください。)
平成29年度の決算の概要
平成29年度の会計別決算と、基金(町の貯金)と町債(町の借金)の残高をまとめました。
それぞれの会計ごとに認定するかどうかの採決がとられ、全会計において、認定されました。
一般会計への付帯意見
いろんな会計がありますが、最も審査に時間をかけるのが、一般会計です。
予算案でもそうでしたが、認定する際、付帯意見を出しています。
つまり、「認定はするけれど、今後、これらの意見を反映させてね、ということ」です。
今回、提出した付帯意見の一例をあげます。
(※実際に提出した意見から、よりわかりやすく表現を変えています)
<建設課>
住宅リフォーム補助金が町内の景気浮揚に繋がっている。今後も支援内容の拡充も検討し継続すること。
<農林振興課>
経営のプロからのアドバイスを得るなどして、がまだせ市場・鬼八の蔵の経営改善に引き続き努力すること。
<財政課>
ふるさと納税の使途は寄付者の意思を尊重するとともに、町のPRに努め、かつ、寄付額の増につなげること。
<企画観光課>
温泉など、観光6施設とふれあいバスの累積赤字は19億円を超えている。施設の必要性を町民に周知し、理解を得ること。
<ときわ園>
10月の社会福祉協議会への管理委託をスムーズに行うこと。
<教育委員会>
育英資金の滞納について、早急な回収に努めること。
<福祉保健課>
産婦人科診療所の利用促進を図るとともに、今後の運営について診療所と協議すること。
気になる病院の赤字と基金の減少
気になるのが、やはり病院ですね。
6年連続の赤字となりました。
要因としてあげられるのが、入院患者が昨年比5.4%減で、入院収益が7100万円程減となったのと、医療機械整備で電子カルテシステムが1億2592万円かかったことです。
また、町の借金である町債は減少傾向にあるのですが、町の貯金である基金についても減少傾向にあるのが気になります。
行政サービスが手厚くなるのはよいことではありますが、それにより、財政が厳しくなっては元も子もありません。
今後の縮小社会を考えると、費用対効果を検証し、効果が低いものについては、事業の継続をあきらめざるを得ない場合も出てくると思います。
そうした時に求められるのが、町の財政について、町民と共有することだと思います。
私としては、このブログなどの発信を続け、多くの皆様と共有できればと思っておりますので、今後もよろしくお願いします。