板倉てつお 公式ブログ

台湾の花蓮市へ表敬訪問に行ってきました

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こんにちは。
高千穂町議会議員の板倉哲男です。

今回は高千穂から離れて、台湾の話です。
先日、全議員と町長で台湾の花蓮市を表敬訪問させて頂きましたので、そのことをまとめたいと思います。


※花蓮市駅前にて

花蓮市と高千穂町の交流

私が知らなかったので、高千穂町民の方も知らない人が相当数いるのではないかと思いますが、高千穂町と台湾は以前から交流を続けています。

もともと、台湾から高千穂町に医師が赴任されたことがきっかけで、民間レベルでの交流がはじまり、やがて、公的な交流にも発展していったそうです。

台湾の中でも、今回、表敬訪問した花蓮市は高千穂町と縁の深いところです。

なぜなら、高千穂町には日本を代表する峡谷である高千穂峡があり、花蓮には台湾を代表する太魯閣(タロコ)峡谷があるということで、特に観光分野での交流を深めるべく2005年に「友好交流宣言書」を採択し、交流を深めていました。

こうした交流からもわかるとおり、台湾にはとても親日家が多いです。
東日本大震災や熊本地震の際、どこよりも多額の義援金を贈ってくれたのは皆様もご存知のことと思います。

そして、昨年(2017)9月には、花蓮市の魏嘉賢市長が、高千穂町を表敬訪問してくれました。
ちなみに、あとで知ったのですが、市長は私と同い年でした(笑)。


※町公報高千穂 2017年10月号より

また、今年(2018)2月に発生した花蓮地震の際、町長、議長が駐福岡弁事処(以前の領事館)を訪問し、義援金を贈っていました。

2/26 高千穂町内倉信吾町長等一行計3名が戎総領事を表敬訪問
(リンク先は台湾公式ホームページ)

そして、義援金のお礼とさらなる交流を深めたいとの台湾側からの希望があり、町長と議員で訪問することとなりました。

花蓮市を表敬訪問

花蓮市を表敬訪問した際、職員だけでなく市長自ら出迎えてくれました。
そして、お互いにこれまでの交流のこと、地震の際の支援のこと、そして、今後も交流を深めていくことを確認しました。

そして、現在は主に観光の分野での交流をしているわけですが、観光に限ることなく交流を深めていきたいので友好姉妹都市になりませんかという花蓮市長からの提案もいただきました。

友好姉妹都市の法的な定義はないそうですが、一般的には、交流のための予算措置が必要になることがあることから、議会の承認が必要になります。

例えば、高千穂町ではすでに、沖縄県南城市や豊見城市と姉妹都市盟約を結んでおり、スポーツ少年団などの交流をしていますが、町からの予算がついている事業となっています。

花蓮市についても、実際に姉妹都市となるなら、今後の議会で議案として提出されることになると思います。


花蓮市長より歓迎のあいさつ

太魯閣峡谷視察

表敬訪問後は、花蓮の太魯閣峡谷の視察に行きました。


太魯閣峡谷の入り口

太魯閣峡谷は地層が複雑だそうで、中には石灰岩があり、石灰岩が再結晶化したことでできる大理石の産地になっています。

そのため、不自然に白い岩があったり、川の水がセメントをとかしたような灰色をしてたりで、火山灰が固まった高千穂峡とはまったく異なる光景でした。

とにかく写真におさまらないくらいスケールが大きく、実際に行かないとそのスケールがわからないです。
(でも、美しさでいうと高千穂峡ですけどね!)

いずれにせよ、この峡谷が縁で花蓮市と高千穂町は交流を深めることができたことは事実。
高千穂の人で今後、台湾に行く予定のある人は、ぜひ太魯閣峡谷に足を運んでください。

今後のさらなる交流に期待

今回の花蓮市への表敬訪問は、私個人としては、とても為になるものでした。
ただ、もう少し深い交流ができたらもっとよかったとも思います。

台湾は日本よりも低い出生率で、今後は日本以上の少子高齢化社会に突入すると予想されています。
どれくらい低いのかというと、2010年に合計特殊出生率0.89を記録しています(ちなみに、日本の最低記録は2005年の1.26)。現在、やや回復していますが、それでも日本より低い水準のままです。

課題先進国である日本の、さらに課題先進地である高千穂町が直面している課題を共有することは、花蓮市にとっても学びの多いものになると思います。

また、台湾はすでに労働力として移民を受け入れていますが、将来的に、日本も移民を受け入れる時代が来ると思います。
移民を受け入れることで発生する新たな課題をあらかじめ知ることは、高千穂町だけでなく、日本にとって大きなメリットだと思います。

今後、友好姉妹都市となれたなら、21世紀というグローバル社会を共に生きるパートナーとして、切磋琢磨できる関係を築きたいと思います。

議員は半額自腹で参加

以上が簡単ではありますが、台湾の花蓮市を訪問したまとめです。

ところで、政治家の海外出張というと、税金の無駄遣いというイメージありませんか?
正直、私はあります(笑)。
例えば、前東京都知事の舛〇さんの高額海外出張費問題は記憶に新しいです。

では、今回の私たちの旅費はというと、半額自腹です、、、。
実際には半額以上自腹で、ざっくりした内訳で言うと、2泊3日でトータル13万円ほどで、うち7万円が自腹でした。

もちろん、6万円ほどを公費で賄っていただいたわけですが、台湾からの観光客も多い高千穂町を代表する議員として、より交流を深めるために行ってきました。

先述した通り、今後、花蓮市と友好姉妹都市となれば、さらに交流を深めることができます。

観光分野での交流だけでなく、共通する社会課題を多く抱えた自治体同士、よりよい社会づくりにむけた情報共有ができれば、高千穂町にとっても大きなメリットとなると思いますので、町民の皆様からのご理解を頂ければと思います。

それでは、今回はこれで失礼いたします。

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