こんにちは。
高千穂町議会議員の板倉哲男です。
今日は、以前にお伝えした高千穂町の古民家のその後についてです。
高千穂町の古民家が新富町へ
以前に私のブログでも書きましたが、町が管理していた旧高千穂駅前の古民家について、活用を希望する事業者を募集していました。
<関連記事>
古民家いりませんか? 高千穂町が希望者を募集中
そして、こちらの新聞記事をご覧になった方も多いと思います。
簡単にまとめると、活用したいと手を挙げてくれたのが、古民家の利用に取り組む古民家再生協会という団体でした。
そして、移転先として決定したのが新富町で、移築後の利用について、同じく新富町の、こゆ地域づくり推進機構が協力するそうです。
個人的には、高千穂町内の事業者が手を挙げてくれればという気持ちはありましたが、町内からは手が上がらなかったそうです。
でも、古民家再生協会さんと新富町さんのおかげで、高千穂の地域の宝が、場所は変われど継承されることとなり、嬉しく思います。
古民家再生協会と新富町の協働で移転が実現
古民家再生協会さん(以下、協会)にメールで質問しました。
協会も最初は、「高千穂町内で活用するべき」という考えだったそうです。
しかし、高千穂町内に移築したとして、その後の利活用が不安だったそう。
一方で、協会のメンバーに新富町とつながりのある方がおられたそうで、新富町に打診したところ、新富町が快く引き受けたとのこと。
新富町としては町有地を提供するだけで古民家が手に入るということで、歓迎してくれた様子です。
というのも、新富町には宿泊施設が町内に2軒しかなく、宿泊施設に対するニーズはもともとあったのだそう。
また、茅葺きの古民家が町内にないため、観光資源として歓迎してくれているようです。
有志が結束 結プロジェクト
ところで、この移転の費用はどれくらいかかるのか。
協会によると、およそ2500万円程度とのこと。
やっぱり、結構かかるんですね。
じゃあ、その2500万はどうやって捻出するのか。
協会では、「結プロジェクト」という企画に取り組んでいるそうです。
まず、古民家が好きな個人や古民家の再生に理解のある法人から出資金を募ります。
その出資金で古民家を改修し、出資者はその見返りとして、その施設での宿泊や体験プログラムの権利が与えられるというもの。
協会ではこうしたプロジェクトを全国5ヶ所ほどでしているそうです。
古民家の再生が、いかに人を引き付けるのか、この金額からわかりますね。
魅力的なプロジェクトがあればお金が集まる時代
クラウドファンドにふるさと納税など、最近は資金調達の方法が多様化しています。
共感を得られるプロジェクトとそれを拡散する発信さえできれば、お金がなくとも取り組める時代です。
官民に関係なく、共感を得られる魅力的なプロジェクトを、今度は高千穂町でやっていきたいですね。
それでは今回はこれで失礼します。