議会だより たかちほ No.103 より (一部加工)
こんにちは。
高千穂町議会議員の板倉哲男です。
今回は、前回6月議会で議決した、森林環境譲与税基金について、まとめます。
1600万円が町に入ります
私の過去の記事を読んでいただければわかると思いますが、今年、令和元年(2019年)度から、新しい森林管理の仕組みが動き出しています。
<関連リンク>
31年度からはじまる新しい森林管理について
市町村の役割がとても重要になるのですが、国としては、市町村を財政面で支援するべく、税制改革も進められました。
具体的には、市町村において、人材育成や木材利用の促進や啓発などの森林整備を進める財源として、森林環境譲与税が設けられました。
今年度から、高千穂町には、森林環境譲与税として1600万円ほどが、国から下りてくることになっています。
この金額は段階的に引き上げられ、2033年度には、5000万円ほどになるとのことです。
1600万円の使い道は?
森林環境譲与税の財源の使い道については、市町村にまかされています。
では、高千穂町は今年度、何に使用するのかというと、以下のようになっています。
新たな森林管理に係る所有者意向調査等委託料
877万円
フォレストピア木造住宅奨励補助金
380万
西臼杵林業振興協議会負担金
50万
松くい虫防除委託料
30万
森林環境譲与税基金積立金
262万
森林環境譲与税基金とは
前項の最後に「森林環境譲与税基金積立金」というのが出てきます。
これは、「森林環境譲与税基金」に262万円を積み立てるということです。
早い話が、貯金するということです。
なぜ貯金するのかというと、主に2つの理由があると思います。
1つは将来の備えです。
毎年必ず市町村に入ってくる森林環境譲与税を使い切るのではなく、その一部は将来の新たな施策のために貯金しておくというものです。
もう1つは、まだはじまったばかりの財源で、どの自治体も使い道を決めかねているからです。
私のおすすめは自伐型林業推進
森林環境譲与税は、どのように使うのがよいのでしょう。
いろいろな意見があると思いますが、私としては、(古くて)新しい林業である自伐型林業の推進のために使ってほしいと思います。
先日、タイムリーに、NPO法人自伐型林業推進協会の代表である中嶋健造氏が来町され、講演をしてくださいました。
その中で、森林環境譲与税の使い道についても言及され、費用対効果の高い自伐型林業の推進に使うべきとの考えを述べられていました。
従来通りの林業施策は従来の財源で賄い、新たな財源である森林環境譲与税については、新しい林業である自伐型林業に使ってほしいと思います。
私も議員として、質疑、質問を通して執行部に訴えていきたいと思います。
それでは、今日はこれで失礼します。