こんにちは。
高千穂町議会議員の板倉哲男です。
本日、9月13日、令和元年第3回定例会の最終日です。
今更ですが、今回の定例会の概要を説明したいと思います。
今回のメインは各会計の決算審査
まず、下記のリンクをご覧ください。
同じように並んでいる言葉がいくつかありますが、その中に「決算認定」という言葉があります。
町が管理している会計は全部で9会計あります。
決算とは簡単に言うと、平成30年度でこんな事業にとりくみ、これだけお金を使いましたという最終のまとめです。
決算認定の議案は、それぞれの決算を、議会に承認してもらうというものです。
会計の種類
高千穂町の会計は、大きく分けて下記の3つに分類できます。
・一般会計
・特別会計(国民健康保険、簡易水道事業、下水道事業、西臼杵地域介護認定審査会、介護保険、後期高齢者医療)
・企業会計(水道事業、国民健康保険病院事業)
なぜこんな種類があるのかというと、法律により、この事業については、この会計でしなさい、ということが決められているからです。
委員会で詳細に審査
議案の中の「補正予算案」などは、議場のみで質疑、討論、採決が行われます。
しかし、当初予算案や決算認定となると、審査の項目が多岐にわたるため、議場とは別で委員会を設置し、審査をしています。
一般会計は議長を除く全議員で構成する一般会計決算審査特別委員会で。
それ以外の会計は、総務産業常任委員会と文教常任委員会とで役割分担をして審査をします。
最終日は委員長報告、採決
最終日の今日は、それぞれの委員長から、委員会における審査結果が議場にて報告されます。
審査結果とは、認定するかしないのかの、委員会としての結論のことです。
私は、一般会計決算審査特別委員会と、総務産業常任委員会に所属しているので、この2つの委員会の審査結果は知っていますが、私も今の段階で文教厚生常任委員会の審査結果がどうなったのかは知りません。
議場にて知ることとなります。
ただし、最終的な採決は、あくまで議場による採決が優先されます。
もしも、委員会で「認定しない」となったとしたとしても、議場で「認定する」が過半数を占めた場合、議場における過半数である「認定する」が、議会としての最終的な意志となります。
なお、実際に認定しないということは、まずないと思ってよいです。
しかし、議会として気になった点があれば、「今後はここに気を付けてね」というような付帯意見を提出するのが通例となっています。
もしも決算が不認定になったら
ところで、もし決算が「不認定」となったら、どうなるのか。
去年も紹介しましたが、
「決済が議会で不認定になっても法的な効果はなく、決算に影響はない」
のです。
ただし、当然、執行部としては「道義的責任」を負うことにはなります。
実例を探すと、岩手県軽米町で実際に決算が不認定となったケースがあるようです。
ちなみに、決算ではなく予算案が否決されたら、一大事です。
行政は予算があってはじめて動けるので、予算案が否決されたら身動きが取れなくなるからです。
予算と決算で、ずいぶんと違うものですね。
ぜひ、傍聴に
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