板倉てつお 公式ブログ

田原中・上野中 座談会について 

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こんにちは。
高千穂町議会議員の板倉哲男です。

先日のことですが、田原中と上野中の在り方を考える座談会が高千穂町教育委員会主催で開催されました。どちらにも参加したのですが、どのような会だったのか、報告したいと思います。

 

小規模校のメリットとデメリット

現在、高千穂町内には、高千穂、田原、上野の3つの中学校があります。
生徒数は高千穂中260名、田原中24名、上野中32名となっており、生徒数にはばらつきがあります。
(※高千穂中のみH30.2月時点の情報)

田原中、上野中はいわゆる「小規模校」に分類されます。
小規模校にはメリット、デメリットがあります。
整理すると、このようになります。

<小規模校のメリット>
〇一人一人を把握でき、きめ細やかな指導が行いやすい
〇発表できる機会が多い
〇リーダーを務める機会が多い
〇異年齢集団による学習活動がしやすい
など

<小規模校のデメリット>
〇クラス同士が切磋琢磨する教育活動ができない
〇クラブ活動や部活動の種類が限定される
〇集団活動・行事の教育効果が下がる
〇球技や合唱など集団学習の実施に制約が生じる
〇多様な発言を引き出しにくく授業展開に制約が生じる
など

 

今後も生徒数は減少

6月議会で私が人口ビジョンについて一般質問をしました。
その際、コーホート変化率法を用いて地区ごとの小学生人口の予想をしました。
予想していた通りですが、今後、子どもの人口はますます減少していくことがわかりました。

<参考リンク>
高千穂の皆様、高千穂町の目標って知ってます?

そうなると、田原中、上野中の生徒数は、今後、今よりもさらに減少していくことが予想できます。

 

教育委員会の考えは、中学校1校に統合

こうした現状を踏まえ、教育委員会としては、高千穂中学校1校に統合する考えを発表しました。

また、統合の時期については、令和3年3月末という考えも発表されました。
つまり、来年度の年度末ということですので、今からおよそ1年半後ということになります。

 

 

通学は、制服は、など疑問が続出

どちらの会場でも真っ先に出た質問が、統合したときの通学手段はどうなるのか、というものでした。

教育委員会の回答は、「スクールバス、もしくは既存の路線バスであるふれあいバスの利用のどちらかで検討中」とのことでした。

ちなみに、2015年(平成27年)に中学校が統廃合した岩戸の場合、ふれあいバスを増便して対応しています。

制服について、各学校でそれぞれ異なる制服となっていますが、それについては、「入学時点で定められている制服をそろえていただき、その後に統合した場合でも、その制服を継続して使用してよい」というものでした。

 

座談会の進め方に苦言も

その他、質問ではないのですが、今回の座談会の進め方に対しての苦言もありました。

そもそも座談会とは、参加者それぞれの意見を気軽に言い合う会のことです。
しかし、実際には、教育委員会から令和3年3月に中学校を統合する考えであると、一方的に突きつけられた形です。
しかも、統合の時期が来年度末となると、あまりに急すぎる話です。

結果論かもしれませんが、まずは本来の意味の座談会を開催し、PTAの役員の方や保護者から多くの意見を聞き、さらに話しあいを重ねることが必要だと思いました。

その結果、中学校を統合することが子供にとってベストであると、多くの関係者とともに答えを導き出したのであれば、こうした苦言はなかったのではないでしょうか。

 

今後の座談会はどうなる

教育委員会としては、今回の座談会で終了するつもりはないとしています。
今回出た交通手段などについて、正式な回答を出す必要があります。

また、今回の座談会に参加していない保護者の方も多数おられると思います。
そのため、こうした座談会を2回、3回と続けていくつもりのようです。

次回の座談会がいつ開催されるのかはまだ未定ですが、私は今後もできる限り参加していきたいと思いました。

今回は以上で失礼します。

 

 

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コメント

  1. 空腹の山師 より:

    活動お疲れ様です。
    こういった改革で当事者の子供や親御さんは不安でしょうね。
    なので不満もでるでしょうが、各地のではなく地元の前例に習って学んでいきたいです。

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