こんにちは。
高千穂町議会議員の板倉哲男です。
前回の投稿の中で、町の財政状況が、5年連続実質単年度収支が赤字だとお伝えしました。
この財政状況について、町の執行部がどう考えているのか、9月の議会で質疑しました。
概要は上の議会報の記事を読んでいただいたとおりですが、もう少し詳しいやりとりをまとめたいと思います。
実質単年度収支の赤字について町長の見解は
Q.5年連続の実質単年度収支の赤字をどう受けとめておられるのか、町長の考えをお聞かせください。
A.町営住宅の建て替え、また、まちづくり事業などは、今、まさにやるべきということでやっている。
この大型事業が終われば、実質単年度収支赤字の状況も解消されるのかなと思うが、高千穂鉄道跡地活用など、新たな事業にも取り組みたいという意志がある。
そのため駐車場収入など、観光でより稼ぎ、新たな財源を確保していきたいと思っている。
大型事業はいつまで続く?
Q.今のような大型事業がいつごろまで続くのか。
A.鉄道公園化事業だけであれば、あと5年後ぐらいまでかなと見込んでいる。
それまでに新たな財源の確保に積極的に取り組みながら、基金の取り崩しがなくてもやっていけるという状況をつくり出したい。
減少する財政調整基金
Q.財政調整基金は、平成26年度末に19億7,200万だったが、年々減少し、平成30年度末には13億6,500万となっている。
これ以上は崩さないというラインを想定しているのか。
A.10億円ぐらいは持っておく必要があると思っている。
しかし、財政調整基金を多額に持っていると、国の支援がなくてもよいと見られる傾向になりつつあるので、公共施設等整備基金、あるいは、ふるさと応援基金等で目的を持った基金の積み立てを優先して考えたい。
ふるさと納税の使途は
Q.ふるさと納税を積み立てたふるさと応援基金を、30年度で4900万円とりくずしている。この使途は。
A.子ども医療費助成事業に1,530万、天岩戸保育園管理運営に1,000万、上野小空調設置に820万、ユネスコエコパーク推進事業に810万円、などです。
支出の削減
Q.以前の議会で、来年度(令和2年度)の予算に向けて、支出の削減に取り組むと述べていたことがある。
どの程度の支出の削減を考えているのか。
A.今の時点で、具体的な数値目標は示せないが、可能な範囲で削減を図っていきたい。
(※正式な議事録ではありません。発言内容を省略したり、よりわかりやすい別の表現に変更したりしています。
また、議場での質疑もあれば、委員会での質疑もあります。
議会の内容を伝えることを第一としています。ご了承ください。)
新町長に期待!財政健全化
質疑の発端である平成26年度から30年度の実質単年度収支の赤字については、現在の町長が舵取りをしていたわけではありません。
また、現在の町長は、選挙の公約の一つとして、「健全な財政運営」も掲げられていました。
今後の財政運営に期待したいと思います。
では、今回はこれで失礼します。