
こんにちは。
高千穂町議会議員の板倉哲男です。
令和7年10月の議会では、高千穂中学校移転新築について一般質問をしました。
その件についてのまとめをする時間的余裕がないうちに、12月議会も終わり、年が変わってしまいました。
遅ればせながらではありますが、今回のブログ記事では、10月議会の際の一般質問の内容をまとめたいと思います。
論点のおさらい
一般質問の主な論点は次のとおりです。
論点1 移転場所の再検討を
論点2 新中学校は6クラスで十分では
論点3 現中学校の安全対策を
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一般質問します 高千穂中学校の移転新築について
答弁1 移転場所を、再度、検討委員会で検討
1つめの論点は、高千穂中学校の移転場所について、再検討をするべきでは、というものです。
この点についての質問と答弁をまとめます。
Q 高千穂中学校の移転については、令和6年2月に移転新築検討委員会から、高千穂の湯跡地が最もふさわしいと、答申がだされた。
しかし、その後の追加調査で、各候補地の総事業費の概算が算出され、また、小学校隣接地については、5年かかるとしていた遺跡調査が1年で終わるということがわかった。
移転場所について、再度、慎重い検討する必要があるのでは。
A 本来は、当初、検討委員会において移転場所を検討する際に、総事業費や遺跡調査の期間の変更は考慮されるべきであったと考えている。
今後、再度、検討委員会に検討いただきたい。
Q 再度、検討委員会に検討いただきたいとのことだが、移転候補地が、現在の高千穂の湯跡地から、変更となる可能性も排除しないということか
A 最適地を選ぶにあたっての前提条件が変わったということから、新たな場所の可能性を排除しないという前提の下に、再度、検討していただく必要があると、役場内の検討チームでは話しているところである。
Q 再度検討するにあたって、候補地についても見直す必要があると考えている。
5つの候補地(高千穂の湯跡地、総合公園、高千穂小学校隣接地、折原グラウンド、上野小中学校)のうち、折原グラウンドと上野小中学校は、バスの経費がかなりかかるため、委員会でも低い評価だった。
また、総合公園は、新たな道の駅の候補地にもなりえるとのことで、候補地としてはふさわしくないと考えられる。
一方で、高校敷地については町執行部の判断で候補地に入っていなかったが、候補地に加え、検討委員会において、検討するのが良いと思う。
以上のことから、高千穂の湯跡地、高千穂小学校隣接地、高校敷地の3つで検討してはどうか。
A 旧高千穂の湯の跡、そして高千穂小学校隣接地が候補地になろうかと思う。
高校敷地内も考え方としては、あろうかと思う。
しかし、町の教育ビジョンとして、小中の連携や、さらにその先の義務教育学校に目を向ける必要があると考えている。
町のビジョンも検討委員会に示したうえで、検討いただくのが、一番いい方法と考えている。
答弁2 基本設計において、慎重に検討
2つめの論点は、新中学校の学級数は6クラスでよいのでは、というものです。
この点についての質問と答弁をまとめます。
Q 中学校建設に関する中間報告会で公表された資料によると、新中学校の学級数を9クラスとして概算事業費を算出していた。
しかし、生徒数減少で、令和16年度以降は6クラスになるとみられる。
そのため、6クラスで建設し、令和16年度までの不足する教室について、プレハブなどで対応してはどうか。
A 9クラスではなく6クラスで建設した場合、約1億円事業費を減額できる。
しかし、プレハブ校舎を建設するにも、同程度の設置・リース費用が必要になる。
一方、高千穂中学校では特別支援学級が、現在2クラスと増加傾向にあり、令和7年度からは通級指導教室を開始している。
また、不登校対策として、校内支援センターの設置など、教室を必要とする状況も想定される。
今後、基本設計において、慎重に検討していきたい。
Q 当初9クラスでつくって、やがて生徒の減少で6クラスになると3クラス空きがでるので、空いた教室を、特別支援学級などに使用するとのことだが、特別支援学級や通級指導教室は、空き教室が出て設置するものではなく、当初から必要なものでは。
A 最初からあったほうがよいのは当然だが、クラス数を少なくして経費を抑えるのであれば、現場としてはいろんな工夫をする。
倉庫であったところを少人数指導に使うなどしている。
Q 私も特別支援学級や通級指導教室は、当初からあるべきと考える。
そのうえで、今回の私の質問をすると、当初から特別支援学級や通級指導教室があって、そのうえで、通常の学級数については、9クラスではなく、6クラスで検討してはどうか。
不足する教室についてプレハブを設置しても、同程度の支出となると答弁であったが、建設後60年以上活用することを考えると、維持管理の経費については、かなり違う額になると思う。
町の考えは。
A 6クラスと、別途、特別支援学級など必要な教室があるならば、プレハブで不足する教室を確保することは、可能かと考える。
答弁3 検討に向けた作業中
3つ目の論点は、土砂災害警戒区域にかかっている南校舎の安全対策として、南校舎の3クラスを、中学校敷地内の土砂災害警戒区域になっていない場所に、プレハブ校舎を設置してはというものです。
この点についての質問と答弁をまとめます。
Q 南校舎の3クラスについて、移転までの安全対策として、中学校敷地内の安全な場所に、プレハブ校舎を設置してはどうか。
A 保護者向け中間報告会でも、同様の声があがった。
現在、見積もり依頼など、検討に向けた作業中である。
Q あわせて、正確な情報発信も必要と考える。
現在の中学校が危険だという漠然とした理解が広がっているようにも感じる。
実際に土砂災害警戒区域になっているのは、南校舎の一部や体育館の一部、プールの一部などだが、中学校全体が危険だと理解されている方も少なくないのではないかと思う。
具体的な土砂災害警戒区域についての発信についての現状は。
A 中間報告会において、口頭では説明したが、図面を具体的に示しての説明はしていない。
Q 関連で伺うが、令和7年6月に、中学校の裏の高千穂峡側でがけ崩れがあったとの報道があった。
がけ崩れがあって、どのように対応し、現状どうなっているのか。
A 6月22日に高千穂峡で崩落があった。
教育委員会と学校でグラウンドなど点検し、特に異常はなかったが、念のため、駐輪場がある川側は立ち入り禁止とした。
その後、西臼杵支庁林務課、高千穂町建設課が現地確認したが異状なく、6月30日から使用禁止を解除した。
要望 崩落については新聞でも報道されたが、その後の対応や、問題がなかったことについては、広まっていないように思う。
今後、同様の事案があれば、情報発信について、検討いただきたい。
まとめ
今回の一般質問では、高千穂中学校の移転新築について、①移転場所の再検討、②学級数の考え方、③現中学校の安全対策という3点を中心に問題提起を行いました。
答弁からは、前提条件の変化を踏まえた再検討の必要性や、基本設計段階での柔軟な判断、安全対策に向けた具体的な検討が進められていることが確認できました。
一方で、将来を見据えた施設規模や、正確な情報発信の重要性など、引き続き議論が必要な課題も残されています。
今後も、子どもたちの学びと安全を最優先に、丁寧な検討を求めていきます。
