こんにちは。
高千穂町議会議員の板倉哲男です。
いつもおそい投稿ですみません。
本日(12月16日)、高千穂町議会第4回定例会にて、一般質問が行われます。
もちろん私も登壇させていただきます。
私の質問のテーマは、高千穂鉄道跡地公園化構想です。
簡単に論点をまとめたいと思います。
高千穂鉄道跡地公園化構想とは
前回の、令和元年第3回定例会における行政報告で、町長からはじめて「高千穂鉄道跡地公園化構想」が公表されました。
構想の概要は下記のとおりです。
・高千穂鉄橋を歩いて渡れる施設に改修する
・鉄橋周辺に駐車場や休憩所などを設ける
・概算の事業費が約10億円
・年間30万人の来場と1億3000万円の収益を見込む
論点1 30万人の見込みで大丈夫か
30万人の根拠が何かというと、高千穂町の年間の入込客数が約150万人で、そのうち20%には来てもらえるだろうと、町の執行部は考えているようです。
一方、今回の構想を練るにあたり、参考事例としているのが、九重町の九重“夢”大吊橋だそうです。
こちらでは、年間60万人の来場があり、約3億円の収益があるとのこと。
では、九重町に年間にどれだけの観光客が来ていているのか調べたところ、約429万人ということでした。
ということは、全体の約14.5%しか大吊橋に行っていない計算になります。
成功事例として参考にしている九重町の大吊橋でさえ、14.5%しか集客できていないのに、高千穂鉄橋に本当に20%の観光客が来てくれるのか、ちょっと不安ですね。
まずは、この点を質問したいと思っています。
論点2 事業の収支について
前回議会の説明の中には、
「年間の収益が1億3000万なので、8年間の合計が10億4000万となり、ランニングコストを考えなければ、10億を投資したとしても8年で投資を回収できる」
という説明もありました。
しかし、事業をするからには収益ではなくて、収益から費用を除いた利益で考える必要があるのでは、と思いました。
1億3000万の収益があったとしても、それ以上のコストがかかれば、すればするほど赤字になります。
逆に、収益が半分の6500万でも、コストがそれ以下であれば黒字となり、健全な運営ができます。
そこで、公園化構想の収支について、質問したいと思っています。
論点3 高千穂鉄橋周辺の景観について
30万人が来るとなると、それなりに広い駐車場が必要になります。
では、その駐車場をどこにつくるのか。
配慮が必要なのは、高千穂鉄橋周辺の景観です。
高千穂鉄橋の両サイドは、栃又の棚田、尾戸の口の棚田として、棚田百選に選ばれた棚田が広がっています。
また、高千穂鉄橋そのものも、景観資源といえる存在です。
大規模な開発がされると、景観的に悪くなる可能性もあります。
また、高千穂町では、平成30年3月議会で、景観条例が可決していますので、景観には十分な配慮が必要になります。
開発と景観の保全のバランスをどのようにとるのかについても、質問したいと思っています。
ぜひ、傍聴に
以上が、私の一般質問の概要です。
質問内容の詳細を知りたいという方は、一般質問通告内容集約書をご覧ください。
また、今回は私を含め、6名の議員により、一般質問が行われます。
さまざまなテーマで質問がありますので、興味のあるところだけでも、ぜひ、傍聴にお越しいただければと思います。
◇傍聴したいという方は、コチラをご覧ください
高千穂町議会 傍聴の手引き