こんにちは。
高千穂町議会議員の板倉哲男です。
12月議会で一般質問をした高千穂鉄道跡地公園化構想について、どのような答弁をもらったのか、まとめたいと思います。
論点のおさらい
論点についておさらいです。
<論点1> 30万人の見込みで大丈夫か
<論点2> 事業の収支について
<論点3> 高千穂鉄橋周辺の景観について
詳細は、以前の記事を読んでいただければと思います。
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高千穂鉄道跡地公園化構想について一般質問をします
<答弁1>30万人はあくまで目標、予想以下の想定も必要
一つ目の論点は、構想段階の集客見込を30万人としているが、30万人を前提とした事業計画ではなく、予想以下だった場合でも事業を継続できるよう、想定しておくことが必要ではないかというものです。
答弁としては議会だよりに書いてあるとおりで、「30万人はあくまで目標であり、30万人以下のケースも想定もする」、というものでした。
9月議会にも同様の質疑をしたのですが、その際は「最低限でも30万人には来てもらえると考えている」といった、非常に強気な答弁でした。
しかし、何事も「絶対」というのはないわけで、集客についても当初の想定を下回ることは十分にありえます。
目標を下回っても継続できる事業計画でなければならないと思っていましたので、下回るときの想定もするという答弁をもらい、一安心です。
<答弁2>令和2年度に、収支の見込みも含めた詳細計画を策定する
2つ目の論点は、町長は以前、構想段階において年間の収益見込みを1億3000万円とし、当初の投資額10億円は8年で回収できるという説明をされたことがありました。
しかし、私の考えとしては、投資の回収は収益ではなくコストをのぞいた利益で考えるべきではないか、というものです。
8年で回収できるという説明は、とても誤解を招くと思っていました。
答弁としては「まだ構想段階のため、令和2年度に、収支の見込みも含めた詳細な計画を策定する。8年という数字については、誤解を招くこともあるので、今後は控える」というものでした。
概ね私の主張を認めてもらえたので、よかったです。
<答弁3>地域景観の保全に配慮した基本計画を策定する
3つ目の論点は、高千穂鉄橋周辺を開発する場合、景観への配慮が必要ではないかというものです。
答弁としては、「高千穂鉄橋から見える山々、棚田群などは、本町が誇るすばらしい景観であり、後世に残していかなければならない。
高千穂鉄橋の塗装や附属施設等の整備については、周辺との調和を図るため、塗装素材の検討や敷地内の緑化など、地域景観の保全に配慮した基本計画を策定する」というものでした。
こちらについては、景観条例があることから、肯定的な答弁をもらえることは予想していました。
ぜひ、景観条例をクリアする最低限の配慮ではなく、考えうる最大限の配慮をした計画を策定してほしいと思います。
令和2年3月議会で再び議論になるか
答弁で何度も出てきたのが、「令和2年度に詳細計画を策定する」というものでした。
計画を策定するにあたり、コンサルにも入ってもらい、計画を策定する考えだそうです。
つまり、令和2年度の当初予算を審議する3月議会のタイミングで、このコンサルへの委託料の予算がでてくると思います。
鉄道公園化構想についての議論は、次回の3月議会でもありそうです。
進展があり次第、ブログで書きたいと思います。
今回はこれで失礼します。