こんにちは。
高千穂町議会議員の板倉哲男です。
6月12日に、国の令和2年度第2次補正予算が成立しました。
※宮崎日日新聞(2020年6月13日)
町議会の会期中だったこともあり、私自身、国の予算について、きちんと把握できていませんでした。
そこで、自分の勉強もかねて今回の国の補正予算の主な事業をブログでまとめたいと思います。
家賃支援給付金の創設
経済対策の目玉のひとつは、この家賃支援だと思います。
予算額は、2兆242億円です。
この事業の概要は、5月から12月の間で、売り上げが一定以上減少した事業者に対し、一定の給付率に基づき、法人の場合は月額100万円、個人事業者の場合は月額50万円を上限に、6ヶ月間支給するというものです。
事業の詳細は、こちらの資料でご確認ください。
なぜ5月から?コロナの影響は3月からあったでしょ!
と思う方も多いと思います。
ですが、国の考えとしては、当初、5月の連休までとしていた緊急事態宣言が、結果として5月25日までかかったことに対する支援という考えらしく、5月以前は対象に考えていないようです。
また、予算は成立しているものの、申請受付などは、まだ始まっておらず、7月中旬頃からだそうです。
決定次第、経産省HPなどで公表されるとなっていますので、時折、チェックするといいかもしれません。
持続化給付金の対応強化
1次補正の目玉である持続化給付金(中小企業に最大200万円、個人に最大100万円)についても、再度、予算がつけられました。
1次補正予算で委託費を除いておよそ2兆2000億円が計上されていたそうですが、想定以上の申請があり、予算の追加が必要になりました。
その追加の予算額が、1兆9,400億円ということですので、かなりの額ですね。
また、これまで対象外だった、創業間もない企業も対象になったり、
フリーランスについて、これまでは、主な収入を事業所得として確定申告している場合しか申請できなかったそうですが、雑所得や給与所得で申告している場合にも、業務委託契約等に基づく事業活動からの収入であれば、対象になるようになったそうです。
詳細はこちら。
雇用調整助成金の拡充
もうひとつ注目したいのが、雇用調整助成金の拡充です。
予算額は一般会計上で4,519億円ですが、働保険特別会計上では8,576億円となっています。
主な変更点として、2点あります。
(1)1人1日あたりの上限額が8,330円から15,000円に引き上げ
(2)助成率が中小企業の場合、10/10(※雇用維持の場合)
この拡充前に、すでに申請している場合も、特に再申請する必要はなく、差額が支給されるとのこと。
ただし、雇用調整助成金は、従業員に休業手当を支払った事業者に対する助成ですので、事業者としては、いったん手出しする必要はあります。
変更点の詳細はこちら。
他にも、持続化給付金と同様、創業間もない事業者も対象になるなど、拡充されています。
また、雇用調整助成金は雇用保険の制度で、雇用保険の被保険者が対象になりますが、所定労働時間20時間未満の雇用保険に入っていない従業員も対象になる「緊急雇用安定助成金」の制度もあります。
詳細は、厚生労働省のホームぺージをご覧ください。
地方創生臨時交付金がさらに2兆円
もう1つ、議員目線で今後注目したいのが、地方創生臨時交付金(以下、臨時交付金)が2兆円ついたことです。
4月の1次補正で、1兆円の臨時交付金が全国の自治体に交付され、高千穂町においても約1億円が交付されました。
それを財源として、町独自のコロナ対策の事業に取り組んでいます。
2次補正で、国は倍の2兆円を追加したことから、今後、高千穂町にも約2億円が交付されるのではないかと思います。
次の1手に期待したいと思います。
その他の事業
その他、資金繰り対応の強化や、医療提供体制等の強化、議論にもなった10兆円の予備費などいろいろありますが、予算総額は31兆9,114億円となっています。
予算全体の概要はコチラでご確認ください。
では、今回はこれで失礼します。