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高千穂高校魅力向上推進に837万円 令和3年度当初予算

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こんにちは。
高千穂町議会議員の板倉哲男です。

今回は、高千穂町が取り組んでいる高千穂高校の魅力向上推進の取り組みをまとめたいと思います。

 

西臼杵3町で高校の魅力向上推進

西臼杵郡の唯一の県立高校である高千穂高校は、少子化に加え、2008年から全県一学区となったことで、郡外への進学も進んでいることから、生徒数が減少傾向にあります。

下の新聞記事にもありますが、1993年度には入学者が329人でしたが、2020年度は88人になっています。

高千穂高校は1学年4学級あり160人が本来の定員ですが、大きく定員を下回る状況が続いています。

さらに、その88人のうち郡内出身者は72人で、2019年度に郡内中学校を卒業した164人の44%にとどまっています。

平成24年(2012年)に策定された「宮崎県立高等学校教育整備計画」において、1学年の適正規模は、4学級から8学級とされており、大幅に定員を満たさない状況が続くなど、更に1学級の削減をせざるを得ないことが予測される場合には、統廃合等を検討するとされていました。

だから、高千穂高校も統廃合されるのではという危機感があり、私も一般質問などで、町としても高校の支援をできないかと提言してきました。

<関連記事>
高千穂高校への支援について 一般質問します

 

さすがに、この少子化の時代に、1学年の適正規模を4学級から8学級とすることは無理があるとのことで、令和3年度に策定された「宮崎県立高等学校教育整備基本方針」においては、1学年あたりの学級数が明示されないようになりました。

 

<関連リンク>
小規模校の存続要件緩和 県立高

 

そのため、高千穂高校が統廃合されるということは当分の間はないと思います。

とはいえ、生徒数の減少は、そのまま地域の活力の低下につながりかねません。

そこで、生徒の減少に歯止めをかけるために、西臼杵3町で団結し、高千穂高校の魅力の向上に取り組むために組織されたのが、新聞記事にある、魅力向上推進委員会です。

3町でどういった支援が可能なのかを検討していくことになっており、案としては給付型奨学金や公設塾の開講などが上がっているとのことです。

 


宮崎日日新聞(2021年3月2日より、一部加工)

 

町独自の取り組みに837万円

高千穂高校は西臼杵郡唯一の高校であることから、上記のような3町による委員会が立ち上がったわけですが、やはり高千穂高校がある高千穂町がリーダーシップをとって進めていく必要があります。

そのため、令和3年度の当初予算で、高千穂町単独による高校の魅力向上の取り組みのために837万円が予算化されました。

町単独の主な取り組みは、主に下記の4点です。

・高校魅力向上に取り組む地域おこし協力隊の採用
・高校の魅力を発信するポータルサイト構築
・高校内に整備されたLABOを活用したイベントの開催
・外部アドバイザーの委託


議会だよりたかちほNo.110 より

 

高校との連携強化にコーディネーターを配置

こうした高校の魅力向上の取り組みは、当然ですが、高校との連携が必要不可欠です。

とくに、実際に魅力向上の取り組みに従事する町の職員や高校の教員同士といった、現場レベルの連携は欠かせません。

そうした連携を強化することを目的に、高千穂町では、高校魅力向上コーディネーターを配置しました。

ちなみに、高校の魅力向上に取り組む地域おこし協力隊は、まだ採用にはいたっていませんが、採用されれば、同じくコーディネーターとして活動することになるとのことです。


宮崎日日新聞(2021年4月23日より)

 

高校の魅力向上推進に期待

高校の魅力向上については、私をふくめ、複数の議員が提言し続けていた内容です。

提言がどこまで影響しているのかはわかりませんが、以前は全くなかった高校の支援が、徐々に形になっていることは、ひとりの議員として嬉しく思います。

しかし、いつも言うことですが、何事も言うは易く行うは難しです。

これからが大変だと思いますが、町長はじめ高校の魅力向上に取り組む職員の皆様には、頑張っていただきたいと思います。

では、今日はこれで失礼します。

 

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