こんにちは。
高千穂町議会議員の板倉哲男です。
今回は、前回の令和3年3月議会で一般質問をした内容について、補足したいと思います。
論点のおさらい
まずは論点のおさらいです。
今回は、令和3年度からはじまる、第2期の総合戦略をテーマとしています。
主な論点は、3つです。
<論点1>
第1期総合戦略の効果検証をするべし
<論点2>
人口に直接関連のある具体的な目標設定を
<論点3>
人材育成を住民目線に
詳細は、下記の以前のブログをご覧ください。
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一般質問 町の総合戦略にツッコミいれます
答弁1 策定段階において効果検証を行っている
1つめの論点は、第1期総合戦略の効果検証をするべし、というものです。
この点についてのやりとりを、簡単にまとめます。
Q.令和3年度から第2期の総合戦略となるが、第1期総合戦略についての記載がない。
まずは効果検証を行うべきでは。
A.第2期の総合戦略を策定する過程で効果検証を行っている。
Q.第2期の総合戦略を読んでも、効果検証したことが伝わらない。読み手にわかるかたちで記載するべきでは。
A.必要があれば別の形で見ていただけるよう公表できないかを検討したい。
Q.個人的に、出生率、人口流出、転入数について効果検証したところ、人口ビジョンの目標達成には至っていない。
第1期の取り組み以外にも新たな手を打つ必要を感じているが、町長の考えは。
A.町の総合戦略の基礎となる国県の施策は時代により変化する。
町としても当然新たなことに取り組んでいく。
答弁2 見直しも検討したい
2つめの論点は、人口に直接関連のある具体的な目標設定をするべき、というものです。
Q.人口ビジョンの目標を達成するためには、より多くの具体的な数値設定(KPI)が必要だと思うが。
A.KPIの見直しは毎年行うため、見直しも検討したい。
Q.たとえば、ふるさと納税額について5億円や10億円といった、具体的なKPIがあればよいのでは。
A.細かい目標については、各課内の業務目標として対応したい。
また、必要があれば、各課の業務目標を公表できるような体制も考えたい。
Q.特に移住者用住宅整備数は転入数を増やすためにも重要。
移住者用住宅整備数をKPIに加え、高知県梼原町のように、自治体が空き家を借り、改修し、移住者に貸し出す取り組みはできないか。
A.町だけでは財政的に厳しいため、県とともにやっていきたい。
答弁3 見直しも検討したい
3つ目の論点は、人材育成について、自治体目線ととれる記載があるため、住民目線の表現に改めるべき、というもの。
Q.人材育成について自治体目線ともとれる箇所がある。
住民目線の表現に改めるべきでは。
A.策定過程において、住民も踏まえた会議を重ねたが、そうした意見はなかった。
毎年内容を見直すため、必要であれば見直しも検討したい。
今後のまち・ひと・しごと創生会議に期待
というわけで、いろいろと提言しましたが、多くの事柄について「見直しも検討したい」という、イエスともノーともとれる答弁でした。
ちなみに、総合戦略は、住民も交えた「まち・ひと・しごと創生会議」などで検討されます。
ぜひ、この記事の内容を頭の片隅においていただき、このブログを読んでいただいた方が委員として参加される際は、これらの見直しについて意見していただければと思います。
何事もですが、地方創生、人口減少に歯止めをかける取り組みは、効果的な目標設定と、それを実現するための戦略が重要です。
住民の皆様の力で、よりよい総合戦略にしていきましょう。