こんにちは。
高千穂町議会議員の板倉哲男です。
先日、議員報酬や町職員の給与が上がったとお伝えしましたが、今回は、保育士の処遇改善についてまとめたいと思います。
12月の議会で組まれた補正予算の中に、保育士の処遇改善のための予算が5000万ほど組まれており、可決されました。
「保育園落ちた日本死ね」が、話題となったのが昨年のこと。
共働き世帯の増加に伴い、保育園のニーズは高まる一方、保育士不足でニーズに追い付かず、保育園に入所を希望しているにもかかわらず入所できない、いわゆる「待機児童問題」が、大きくとりあげられました。
保育士不足の原因のひとつが、労働内容に給料が見合わない、つまり、給料の安さにあります。
とはいえ、国がこれまで何もしていないのかというとそうではなく、29年度は、24年度比で、約10%の改善がされています。
(出典:保育士等の処遇改善)
さらに今年度については、専門的な研修を受けるなど、キャリアアップと連動した処遇改善の仕組みをつくり、最大で月額4万円を加算する政策を実施しています。
(出典:保育士等の処遇改善)
これは国の政策ですが、国、都道府県、市町村で、それぞれ負担しあって実施します。
そのため、高千穂町議会でも議決が必要になるのです。
この件について、戸髙清次議員から、その詳細についての質疑があり、保健福祉課長が答弁されています。
簡単にまとめます。
今回の、保育士に関するキャリアアップ・処遇改善の対象となるのは、7年以上の経験者については最大で4万円、3年以上の経験者で最大5千円が加算されます。
では、7年以上や3年以上の職員なら全員が対象になるのかというとそうではなく制限があり、前者が園長・主任保育士を除く1/3、後者は園長・主任保育士を除く1/5の職員が対象になり、これらの人選は、園長に一任されることになります。
こうして税金が、日々頑張る保育士さんに使われることはうれしく思います。
このように、保育士さんの給与については、改善されつつあります。
あとは、長時間労働やサービス残業など、まさに働き方改革が実現されることを望みます。