こんにちは。
高千穂町議会議員の板倉哲男です。
今回の記事では、高千穂町だけでなく、日之影町、五ヶ瀬町とも連携して取り組んでいる、高千穂高校の魅力向上の取り組みについてまとめたいと思います。
生徒数が減少している高千穂高校
宮崎県立高千穂高校は、西臼杵郡3町における唯一の県立高校です。
しかし、西臼杵郡全体の人口減少および少子化により、生徒数が減少傾向にあります。
平成元年には1000人以上いた生徒数が、今では300人を切っています。
高千穂高校をより魅力ある高校に
このまま生徒数の減少が進めば、高校の存続も危ぶまれますし、仮に高校がなくなれば、地域の活力は大きく失われることになります。
もっと具体的に言えば、地域の人口はさらに減少しますし、地域からお金がどんどん出ていくことに繋がります。
こうした状況を受けて、令和3年3月に、西臼杵3町で高千穂高校魅力向上推進委員会を組織し、高千穂高校の魅力を今以上に高め、生徒数の減少に歯止めをかけようと取り組んでいます。
例えば、民間塾と連携した学力向上支援や、高千穂高校出身者によるキャリア教育など、様々な取り組みをしています。
詳細は下記を参照ください。
高千穂高等学校魅力向上推進委員会の令和4年度事業計画について
留学生の受け入れも
高千穂町として単独の支援もしており、例えば、地域みらい留学という、他地域の学生を留学生として迎える取り組みもしています。
地域未来留学についての詳細は、当ブログの過去の記事を参照ください。
来たれ高千穂高校へ 地域みらい留学
現在、取り組んでいるのは、高校2年生の1年間だけの留学です。
令和4年度には3人の留学生が、高千穂高校で学びました。
今後はさらに、高校3年間の留学にも取り組みたい考えもあり、令和4年度の当初予算においては、そのための予算も含まれていました。
しかし、令和4年度には実現せず、予算が使われることはありませんでした。
この件について、3月議会で質疑をしました。
留学生の住環境がネック
高校3年間の留学についての質疑は議会だよりにも掲載していますが、もうすこし詳細について、下記にまとめます。
(正式な会議録ではありません。発言内容を要約しております。)
Q.高校3年間の留学に取り組まなかったのはなぜか。
A.現時点では住環境が整っておらず断念した。住環境が整えば、取り組める。
Q.生徒数の維持のためには、郡外、県外から生徒を受け入れる必要がある。そのためには、生徒を受け入れる寮や下宿が必要だ。しかし、現在の高千穂高校の寮は、男子46人、女子16人で、特に女子の部屋が不足している。えびの市の飯野高校は、えびの市が寮を整備している。本町で寮を整備する考えは?
A.県には寮の増設について要望をしている。また、西臼杵3町で寮を整備するという可能性もゼロではないと思う。
Q.県への要望や3町での協議を進めてほしい。ただ、寮をつくるとしても、数年かかる。その間にも生徒数は減少していく。飯野高校の事例では、まずは寮ではなく下宿で対応していたそうだ。本町においても、まずは下宿先を確保し、高校3年間の留学に取り組んではどうか。
A.使われなくなった旅館の活用ができないか、打診したことはあるが、難しいとのことだった。引き続き、可能性を探りたい。
Q.使われなくなった旅館ではなく、現在営業中の旅館や民宿の活用はできないか。
A.可能性はあるとは思うが、朝ご飯、お弁当、夕食といった対応が可能かどうかの交渉になると思うので、検討したい。
まとめ
地域の子ども達の人口が減少している状況の中、高千穂高校の生徒数を維持しようと思うと、郡外、県外から来てもらうしかありません。
しかし、郡外、県外からとなると、当たり前ですが、住むところが必要になります。
理想は寮ができることですが、お金も時間もかかります。
まずは下宿の受け入れ先が見つかればと思います。
ぜひ、受け入れてもよいという方がおられましたら、町にご一報をお願いいたします。
では、今回はこれで失礼いたします。