板倉てつお 公式ブログ

こども政策の拡充を 一般質問報告

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こんにちは。
高千穂町議会議員の板倉哲男です。

令和5年9月議会では、こども政策の拡充について、一般質問をしました。
このブログ記事では、この一般質問について、概要をまとめたいと思います。

論点のおさらい

今回の一般質問における主な論点は、次の3点です。

論点1 出産・子育て応援ギフトを現金以外の方法でしては

論点2 県事業のおむつ定額利用の助成を活用しては

論点3 一時預かりの利用促進に取り組むべき

これら論点の詳細は、下記の記事をご参照ください。

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一般質問 こども政策の拡充について

答弁1 利用者の声を聞く

論点の1つ目は、現在、現金支給としている出産・子育て応援ギフトについて、現金以外の方法で支給してはどうか、というものです。

この点についての、質問と答弁を、簡単にまとめます。
(正式な会議録ではありません。簡潔に伝えられるよう、要約しております。以下の論点も、同様です。)

Q.出産応援ギフトに、本町産ベビー用品などを活用してはどうか。
A.本町には出産可能な医療機関がないことから、妊婦によっては町外の医療機関で検診を受診するなど、交通費や出産準備などで多くの費用と苦労を掛けている。
そのため、現金給付は多くの利用者にとって、評価が高いと考えている。

Q.現金給付については、町独自の「子育て支援金」で支援をしている。もし、現金給付をより手厚くしたいということなら、子育て支援金について拡充してはどうか。
A.将来的な財政の見通しの中でやれるかどうかということを検討する必要があるが、少子化が進んでいる中において、支援を充実させることは検討の余地がある。

Q.加えて検討してはどうかと思うのが、出産応援ギフトの5万円について、例えば、2万円を現金給付、残りの3万円はクーポンなどの他の方法で支給するという方法である。こうした方法での支給についての町長の考えは。
A.出産や子育て支援策を、経済活性化につなげるという考えならば、高千穂町限定で使えるクーポンなどの取り組みも、考え方としてあると思う。そうしたことが、保護者にとってメリットがどれほどあるかというところを意見を聞き、協議したい。

Q.子育て応援ギフトに、おむつの定期便に取り組んではどうか。
A.赤ちゃんが生まれた家庭へ全戸訪問を実施している。状況によっては、赤ちゃんの一時預かりや家事支援サービスを勧めており、それらの経費に充てていただくには、現金給付が利用者の評価が高いものと考えている。

Q.一度の訪問で、家庭のすべての状況がわかるものではないし、訪問後に状況が変わる家庭もある。おむつ定期便の目的には、子育て世帯を社会から孤立させないということもある。子育て世帯を社会から孤立させないためには、やはり、現金給付ではなく、おむつ定期便を実施し、家庭の状況を毎月確認する仕組みをつくるべきではないか。
A.子どもの状況確認という点については、産後の全戸訪問の他、定期的な検診や、予防接種など、機会が多くある。そうした中で、状況の把握はできているものと認識している。毎月のお届けとなると、人員体制の確保が可能かどうかが課題と感じる。

答弁2 意見を聞く

論点の2つ目は、宮崎県の補助事業である、おむつの定額利用対する助成事業に、高千穂町も手をあげてはどうかというものです。
この点についての、質問と答弁を、簡単にまとめます。

Q.おむつの定額利用の助成に、本町も取り組んではどうか。
A.宮崎県がこの事業を継続事業として取り組むのかや、保護者の意見、幼保園の意見を聞きながら、検討していきたい。

Q.検討する意味でも、まずは町立保育園で試験的に、1カ月や2カ月など期間を決めて、おむつの定額利用を導入してはどうか。すでに導入済みの自治体によると、企業の協力のもと、無償で試験導入をした結果、保護者に好評であったため、本導入したようである。
A.町立保育園のみでした場合、町立保育園にはそうした支援があり、ほかの民間の保育園にはそうした支援がない状態となるため、町立保育園のみでの取り組みは難しい。また、ではすべての園でできるかというと、園の方針として布おむつを取り入れている園が町内に3つあるという事情もある。そのため、保育園の関係者の皆様との十分な協議が必要となる。

答弁3 広く周知する

論点の3つ目は、一時預かりの利用促進に取り組んではどうか、というものです。
この点についての、質問と答弁を、簡単にまとめます。

Q.一時預かりは保護者のリフレッシュ目的にも利用できるが、子どもを預けることに少なからず罪悪感を感じてしまう心理的ハードルがある。そのため町として、「リフレッシュ目的で子どもを預けてもよい」というメッセージを発信するべきでは。
A.町のホームページや子育て支援センター、げんき荘などで、広く知らせていきたい。

Q.広く知らせるためにも、大阪府枚方市のような、2日間無料で一時預かりを利用できる「一時預かりリフレッシュ券」のような制度を導入してはどうか。
A.枚方市の一時預かりリフレッシュ券は、非常にいい取り組みだと思う。実施するにあたっては、受け入れる園が対応可能かどうかが一番の課題である。対応可能かどうかについて、十分に園の意見を聞き、検討していきたい。

まとめ

3つの論点の中で、手ごたえのある前向きな答弁だったのは、3つ目の一時預かりの利用促進についてだけでした。
他の2つについては、あまり前向きとはいいがたい答弁でした。
ただ、大きな枠組みでは、町長はじめ町執行部としても、子育て支援には、力を入れていきたいという思いは共有できていると感じました。
今後も引き続き、機会あるたびに、さらなる提言をしていきたいと思います。

では、今回はこれで失礼します。

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