板倉てつお 公式ブログ

防災対策の充実強化について 一般質問報告

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
出典:議会だよりたかちほNo.122

こんにちは。
高千穂町議会議員の板倉哲男です。

令和6年3月議会では、防災対策の充実強化について、一般質問をしました。
今回の記事では、この一般質問について、概要をまとめたいと思います。

論点のおさらい

今回の一般質問における主な論点は、次の3点です。

論点1 備蓄啓発の充実

論点2 備蓄の分散化と自主防災組織

論点3 学校における防災

<関連記事>
一般質問します 防災対策の充実強化について

答弁1 前向きに考えたい

1つめの論点は、備蓄啓発の充実、についてです。

この点についての、質問と答弁を、簡単にまとめます。
(正式な会議録ではありません。簡潔に伝えられるよう、要約しております。以下の論点も、同様です。)

Q 内閣府の調査によると、家庭で備蓄をしている人は、約4割とのことである。
備蓄の啓発を、今以上に力を入れる必要があるのでは。

A 現在は防災訓練時の啓発や防災マップに備蓄のページを設け周知を行っている。
今後は、町広報誌4月号で、備蓄品の啓発を予定しているほか、テレビ高千穂の文字放送などを利用し、年間を通して啓発する。

Q 役場ロビーやサルタフェスタなど、人が集まる場において、備蓄啓発のブースを設けては。
A 啓発の機会を多く持つことは必要であるため、実行委員会などと連携し、前向きに考えたい。

Q 高千穂町地域防災計画において、啓発する備蓄の必要量を「3日分相当」としている。
しかし、能登半島地震のように、長期間の孤立に備えるには、「1週間以上」の備蓄を啓発する必要があるのでは。
A 防災マップ内には「少なくとも3日(できれば1週間)は自力で生活ができるように準備」、と掲載している。

Q 防災マップの記載はそれでよいが、防災行政の一番の基本である地域防災計画において「3日分相当」となっている。
地域防災計画についても改めるべきところは改めるべきでは。
A 次の改定のときに改正したい。

答弁2 全公民館に自主防災組織は必要

2つ目の論点は、備蓄の分散化と自主防災組織、です。

この点についての、質問と答弁を、簡単にまとめます。
(正式な会議録ではありません。簡潔に伝えられるよう、要約しております。)

Q 集落の孤立にそなえるには、より分散して備蓄をするべきだ。
町内29カ所ある指定避難所、3カ所ある福祉避難所、56カ所ある公民館に備蓄をしてはどうか。
A 現在、町の備蓄は、旧町病院跡地、主要な指定避難所6カ所に設けている防災倉庫に保管している。
その他の指定避難所は、公民館など、日頃から町民の皆様が様々な利用をしており、公民館などに備蓄をすると、備蓄品の適正な保管・管理を十分に行えるか危惧している。

Q 実際に備蓄を使うのは住民であるため、備蓄の管理を地域住民が主体的に行う体制をとればよいのでは。
A 備蓄を管理するとなると、自主防災組織が各地区で組織されている必要があると考えるが、現在のところ56公民館のうち、42公民館しか設立していない。

Q 町の主導で、全ての公民館における自主防災組織の設立を早急に実現するべきでは。
A 全地区公民館長会で、自主防災組織設立の必要性や組織図、要支援者、危険個所、連絡体制の確認などをお願いしてまいりたい。

答弁3 今後、学校と協議

3つめの論点は、学校についての防災についてです。

この点についての、質問と答弁を、簡単にまとめます。
(正式な会議録ではありません。簡潔に伝えられるよう、要約しております。)

Q 町内小中学校に、児童生徒用の非常持ち出し袋の備えはあるのか。
A 現在のところ用意できていない。今後、学校と協議したい。

Q ぜひ検討いただきたい。特に、急傾斜地警戒区域となっており、指定避難所にはなっていない高千穂中学校については、大規模災害が発生した際、学校から直接避難所に行くことも考えられるため、非常持ち出し袋が必要と考えられるが。
A 非常持ち出し袋の保管場所として、教室が最適と考えられるが、教室は狭いため、そういったハード面も考えながら検討したい。

Q 災害発生時においても給食を継続して提供できる体制は整備できているのか。
A 災害発生時における給食の提供体制につきましては、各学校において、マニュアルなどを定めていない。
また、食料等の備蓄として、飲料水や無洗米、非常食、非常用カレーなどを一部備えている学校もあるが、十分な量は備蓄できていない。

Q 備蓄のカレーなどを備え、日常の中で給食に提供するなど、活用してはどうか。
A そういったことは啓発していきたいが、災害時には子供を親元に返すこととしているため、2~3日と継続してというところは、また協議が必要と考える。
そのため、取りあえず1食分は最低限準備させていこうというふうに思う。

まとめ

今回は町としての災害への備えについて、さまざまに提言しました。
前向きな答弁も多くありましたので、迅速な対応を期待したいと思います。

ただ、防災については、やはりあくまで基本は自助となります。
皆様も、まずは1週間分の水、食料などの備蓄をするところから、はじめましょう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*