板倉てつお 公式ブログ

幼保小中高連携推進を 一般質問報告

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出典:議会だよりたかちほNo.125

こんにちは。
高千穂町議会議員の板倉哲男です。

令和6年12月の議会では「幼保小中高連携推進について」と「ファミリーサポートへの補助制度について」の2件について、一般質問をしました。

今回の記事では、この一般質問の内容をまとめたいと思います。

論点のおさらい

今回の一般質問における主な論点は、次の3点です。

論点1 幼保小中高連携推進

論点2 連携型中高一貫校

論点3 ファミリーサポートの補助制度

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一般質問します 幼保小中高連携など2件

答弁1 生きた英語学習の環境を整備

1つ目の論点は、現在、町が力を入れている高千穂高校魅力向上の取り組みにおいて、中高の連携が進められているが、幼稚園・保育園から小学校、中学校、高校までの連携を推進し、より豊かな学びを目指してはどうか、というものです。

実際には、もっと詳細に質問していますので、それぞれについての質問と答弁をまとめます。

Q 令和5年度に上野中学校において、対話型キャリア教育として、地域の大人が講師として参加し、生徒と大人がお互いに人生を語り合うプログラムが開催され盛会となった。
一方、えびの市では飯野高校生が講師として参加して、中学生・高校生双方にとって大きな成長の機会となっているようだ。
本町でも中高連携の一環として、キャリア教育に高校生を招いてはどうか。
A 本町では「ゆい高千穂事業」の夏休み学習教室において、同様の取り組みを行っている。
また、次年度から町独自のキャリア教育コーディネーターの設置を予定しており、柔軟なコーディネートを進めていってもらう考えである。

Q 上野中学校が閉校となるが、上野小中学校の合同文化発表会のような取り組みを、小中連携の一環として、高千穂中と町内5つの小学校でできないか。
A 高千穂中学校と各小学校とでは、地理的にも離れていることもあるため、既存の町の行事である「町民のつどい」に発表の場を設ける方法を検討することも必要と考える。

Q 幼保小連携推進の一環として、就学前に小学校生活を体験する取り組みはできないか。
A 令和6年度から教育委員会と保健福祉課で幼保小連携の取り組みを始めたところだ。現在の各学校の取り組みをベースに、より必要な内容を協議し、継続していきたい。

Q 最終的に、幼保小中高一貫教育に取り組んではどうか。
A 今年度6月に、幼保小中連携接続会議を開催している。本町はインバウンド観光客が多いが、このことは学びのチャンスである。高千穂高校が英語力の強化に取り組んでいると聞いており、さらに高校まで連携し、生きた英語学習の環境を整えていきたい。

答弁2 類似の取り組みを実践している

2つ目の論点は、高千穂中学校、もしくは西臼杵郡内の中学校と高千穂高校を連携型中高一貫校にすることを目指してはどうか、というものです。

Q 現在の大学入試は、推薦入試やAO入試など、学力に加え、人物評価や社会貢献意識、コミュニケーション能力が重視される試験が増加している。これらに対応するために、中高の6年間を通じて地域における学習に取り組むことが、生徒にとって強みになる。これらのことから、連携型中高一貫教育校を目指しては。さらに高千穂中と高千穂高校の連携型中高一貫より、西臼杵郡内の中学校と高千穂高校の連携型中高一貫が良いと考えるが、いかがか。

A 連携型中高一貫の中身は、入試の軽減化と一部の教科の乗り入れ及び一部行事と部活動の合同実施であると聞いている。本町において、教科の乗り入れは行っていないが、行事と部活動の合同実施については取り組んでいる。
郡内中学校と高千穂高校の連携型中高一貫校の構想については、検討に相当な時間を要するので、今回は答弁を差し控える。

答弁3 他自治体の動向を見ながら検討する

3つ目の論点は、おおきく変わって、ファミリーサポートの利用者に対する補助をしてはどうか、というものです。

Q ファミリーサポートは、子どもの送迎や預かりなど、援助を受けたい人と援助したい人が、相互援助を行うものだが、本町の利用は低調である。利用促進を図るため、利用料について補助をしてはどうか。
A 現時点で、県内では15市町村がファミリーサポート事業に取り組んでおり、そのうち9市町村に補助制度がある。このように利用料の支援をしているところが増えており、動向を見ながら検討したい。

Q 補助制度を整備するとして、世帯状況に応じた補助をしている自治体と、世帯状況に関係なく一律の補助をしている自治体とがある。ファミリーサポートという事業の性質から考えると、世帯状況に応じた補助がよいと考えるが、いかがか。
A ご指摘のとおり、補助制度を導入するとなれば、非課税世帯やひとり親世帯などを対象とする補助を検討することになると考える。

まとめ

今回、2件について、一般質問をしたわけですが、成果として、幼保小中高連携については、町としてもかなり前向きに答弁をしてくれたと感じました。

特に、何を核として幼保小中高に取り組むのか、その核については、私は何も提言しなかったわけですが、教育長自ら、英語を核に連携を推進するという答弁を聞くことができました。

また、行事についても、上野小中学校の合同文化発表会の代替行事については、町民のつどいにて、そうした発表をする可能性について、ふれられました。

ここまで明確にかつ前向きな答弁をもらえたことは、大きな成果だと感じます。

また、ファミリーサポートについても、補助制度の整備について明言こそしませんが、前向きな検討をするものと感じられました。

残念だったのが、連携型中高一貫校については、一般質問の時間の関係で、再質問できずに終わってしまったことです。
時間配分についても考えたうえで、一般質問に臨まなければならないと、今更ながら思いました。

引き続き、一般質問にかぎらず、予算・決算審査などの質疑でも、今回の内容に関連する提言は続けていきたいと思います。

では、今回は、これで失礼します。

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