板倉てつお 公式ブログ

地域が学校の当事者に コミュニティ・スクールについて

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こんにちは。
高千穂町議会議員の板倉哲男です。

本日(7月24日)、議会だよりたかちほの最新号が発行されました。
公民館を通じて配布されると思いますので、目を通していただければと思います。

今日は、議会だよりにも載っている、私の一般質問の内容についての補足と関連をまとめたいと思います。

 

わたしが一般質問で発言した内容の要旨については、議会だよりや、以前の記事をご覧ください。


※議会だより「たかちほ」No.99

 

●過去の記事
高千穂高校への支援について 一般質問します

 

コミュニティスクールとは

議会だよりにも書いていますが、私は一般質問にて、
「県立高校である高千穂高校の運営に、町が積極的に関わりを持てるように、コミュニティ・スクール制度の導入を、県に要望してはどうか」
という考えを述べました。

コミュニティ・スクールとはどんな制度なのかというと、
「通常、学校長および教育委員会によって行われる学校運営に、保護者や地域の方々が参加する「学校運営協議会」を設立し、学校運営を行う制度」
です。

図式化すると、このようになります。

文部科学省 コミュニティ・スクールパンフレットより

 

どのようなメリットがあるのかというと、あくまで私の考えですが、次の3点をあげられると思います。

1.地元の住民が、学校運営の当事者になれる
2.地元住民と、先生の距離が近くなる
3.地元住民、先生双方にとって、子供の接し方を確認できる

中でも、1の地元の住民が当事者になれることが、最も大きいメリットだと思います。

高校の先生が数年単位で異動するのは仕方がないとして、住民からすると、「あと1年いてくれたら」なんて思いをすることもあるかと思います。

現状では、そうした希望があったとしても、公式に要望ができません。

ですが、コミュニティ・スクールになると、学校運営協議会において一致した希望であれば、県の教育委員会に公式に要望ができるようになります。

 

全国で広がるコミュニティ・スクール

Wikipediaによると、
「2004年の地方教育行政の組織及び運営に関する法律の改正により、学校を管理する教育委員会の判断によって、公立学校に学校運営に関して協議する機関として、学校運営協議会を個別におくことが可能になった。」
そうです。

コミュニティ・スクールの導入は全国で広がっており、2018(平成30)年4月1日現在の時点で、5,432校。
前年度だけで、1,832校も増えたそうです。
特に高等学校においては昨年の5倍、一昨年の15倍と、急激に伸びています。

 


平成30年度コミュニティ・スクールの導入状況(概要) より

 

宮崎県内の状況は

宮崎県内については他の地域よりも遅れているのが実情です。


コミュニティ・スクールの導入・推進状況(都道府県別) より抜粋

 

どこが導入しているのか調べてみると、このようになっていました。


コミュニティ・スクールの導入・推進状況(教育委員会別)より抜粋

 

延岡では導入を検討

ちょうど1月前の夕刊デイリーの記事ですが、延岡市が市内の4つの小中学校で導入を検討しているという記事がありました。


※夕刊デイリー2018年6月22日

県北でも今後、広がりそうです。

 

高千穂高校にコミュニティ・スクールの導入を

話を私の一般質問に戻します。

これまで説明した通り、コミュニティ・スクールは大きなメリットがあると考えていますし、全国的にも珍しいものではなく、多くの学校において導入されているものです。

私は高千穂高校を、県にまかせきりにするのではなく、地元の高千穂町が学校運営についての当事者となり、積極的に関わるべきだと考えています。

関りという点において、コミュニティ・スクール制度は、とても強固な関りを持つことのできる制度です。

そのため、私は一般質問において、
「県に働きかけて、高千穂高校にコミュニティ・スクール制度の導入を要望してはどうか」
と述べました。

執行部側の回答は議会だよりにあるとおりで、県や高校との連携を進める重要性については、十分認識してくれています。

あとは、力強く、実行していただきたいと思います。

 

では今回はこれで失礼します。

 

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