こんにちは。
高千穂町議会議員の板倉哲男です。
今日は、私が前回議会で一般質問した内容について、振り返りたいと思います。
高千穂町は実質単年度収支が4年連続赤字
議会だよりに、一般会計の4ヶ年の推移の表を掲載しましたが、高千穂町は実質単年度収支が4年連続赤字となっています。
(※議会だより高千穂No.101より)
にもかかわらず、これまで町報や議会だよりもですが、高千穂町の財政は黒字だという説明しかありませんでした。
というのも、一般的に財政が黒字か赤字かは、議会だよりの表中の形式収支や実質収支で語られるからです。
しかし、平成26年度以降は、貯金にあたる基金を崩してやりくりをしているだけで、実質単年度収支に目をむけると赤字なのです。
なぜ実質単年度収支の説明がなされないか
私が論点としたかったことの1つは、なぜ、こうした事実が広く住民に説明がされていないのか、ということです。
これについての答弁は、以下のようなものでした。
「実質単年度収支は専門的な項目であり、説明が難しい。広報誌ではわかりやすさを優先している。」
私からは、実質単年度収支は、町の財政状況を知るうえで重要な項目の1つであると考えているので、今後は実質単年度収支についても、十分な説明をすることを検討してはどうかと伝えました。
基金取り崩しの是非
実質単年度収支が赤字になっているのは、基金を取り崩し、やりくりしているからです。
高千穂町では、平成26年度以降、4年連続で1億円規模でとりくずしています。
これについての執行部側の考えは、議会だよりにも掲載した通り、「積立金は積み立てればいいというものではなく、行政サービスとして住民に還元することはやむをえない。」というものでした。
基金ってあとどれくらい残ってるの?
基金については、どれだけ使ったのかという視点とあわせて、どれだけ残っているのか、という視点も大切です。
どれだけ残っているのかの、年度ごとの推移がこちらです。
あるといえばあるし、とはいえ、減少傾向にあるし、といったところです。
基金が激減した新潟市
答弁の通り、基金を貯めることが目的になっては意味がありません。
ですので、執行部の答弁も理解できます。
しかし、基金を住民サービスとして還元できるのは、当然、基金があるうちの話です。
基金が底をついたら、その先は、、、。
新潟市の事例をとてもわかりやすくまとめている記事がありましたので、基金が激減したらどうなるのか、参考にしていただければと思います。
自分のまちの財政状況に目を光らせよう
上記の参考記事にも書いていますが、ぜひ、自分のまちの財政状況に目を光らせましょう。
自治体といえども、夕張市のように破綻することはありえます。
そうなると、それまで当たり前だった行政サービスが突然なくなることもありえます。
そうならないためにも、自分のまちの財政状況に目を光らせましょう。
自治体の財政状況を知るための最もよい資料は、決算カードです。
決算カードについては、私のブログの記事を参考にしてください。
では、今日はこれで失礼します。